散策記|宮城県気仙沼市:Pier7・迎-ムカエル-・浮見堂【クリスマスイルミネーション・夜景】
たまたま夜間に気仙沼市に立ち寄る機会があったので、イルミネーションの撮影をしてきました。
クリスマスイヴの夜におっさん一人で何をやっているのかと思わなくもなかったですが、夜間のイルミネーションやライトアップされた様子は一度撮影したいと思っていたので丁度良かった気がします。
また時期的にクリスマスイルミネーションが行われているため、タイミングとしては最高だったのでないかと考えます。
ということで、恐らく年間を通じて最も美しい夜景が見られるだろう時期の気仙沼市南町周辺の様子を報告します。なお、写真だけ楽しみたい方は、いつも通りPinterestの方を見てください。この記事に掲載していない写真も載せています。
今回の記事を読むにあたっては、以前報告した浮見堂や南町の記事、前回のアーバンマリアチャペルの記事を読んで、その対比を楽しむのも乙かもしれません。
やはり昼に見る姿と夜に見る姿は大きく変わっており、非常に新鮮な気分になれるのではないかと感じます。
では、夜景の紹介に移りましょう。
Pier7・迎-ムカエル-
改めて紹介すると、場所はこちらです。
ライトアップされたPier7の様子です。立ち寄った時間が22時前後ということで、流石に人の姿は見えません。おかげで美しくライトアップされた景色を独り占めしているような気分になれました。
恐らくライトアップする前提で建物のロゴ部分を作ったのだと思いますが、全体的に闇の深い景色にあって、燦然と輝く「PIER7」の文字には力強さのようなインパクトを感じました。
Pier7とムカエルを繋ぐ橋部分にも電飾が灯されており、まるで闇夜を分断するかのように光のラインが横一線に走って見えます。
周辺のお店が営業している時間帯だとまた少し違った見え方をするのかもしれません。しかし周辺のお店が営業を終え、光源がイルミネーション・ライトアップのみとなるこの時間帯は、細かな光の一つ一つがハッキリと視認され、目を奪われるほどの美しさを感じられました。
ムカエルを表側から見た写真です。光で描かれた屋根のアーチと電飾を纏った木々が映し出す姿は、まるで深夜の田舎に突如として現れたテーマパークを彷彿とさせます。
桟橋は光の通路となっており、別世界への入り口のようになっていました。桟橋の先に広がるのは暗色の海ですから、闇と光の対比が鮮明でついつい足を向けたくなるような誘惑に駆られます(はしゃいで海に落ちないように注意しましょう)。
恐らくクリスマス限定のオブジェだと思いますが、海上ツリーは素晴らしかったです。背後に見えるアーバンマリアチャペルのイルミネーションと相俟って、心をときめかせるような静かな美しさをたたえていました。
都会的な煌びやかさこそないものの、だからこそとても落ち着きの感じられるアダルティな雰囲気を醸し出しています。この景色については、真実アートのように感じられましたね。
Pier7・ムカエルの全体を対岸から見た様子です。光の街と呼ぶにふさわしい光景でした。東日本大震災により大きな被害を受けたエリアの再生を象徴した存在。希望の光を街に灯している。そんな印象を強く受けます。
浮見堂
浮見堂は上記地図の右端中央辺りです。
浮見堂もライトアップされています。紅白のコントラストが非常に美しく、闇深い海に浮かぶ神々しい姿は幻想的でした。背後に見える「かなえおおはし」の光がまた素晴らしいアクセントになっています。
浮見堂周辺は光源が少なく、文字通り浮見堂が闇の中に浮かび上がっているように見えるので、妖しい魅力を放っています。Pier7・ムカエルとはまた違ったムードを生み出しており、心惹かれるものがありました。
ちなみにPier7・ムカエルから浮見堂までは少し歩きます(自動車でも行けますが、近隣は工事を行っており、また駐車場が整備されていると言い難いため、歩いた方が無難です)。
すっかり闇が落ちきった時間帯に歩くのは少々気が引けるかもしれません。しかし画像のように岸壁一帯を光が照らしており、自前の光源を用意せずとも歩けるようになっていました(ただ浮見堂に行くまでの岸壁沿いには光源が少ないので注意は必要です)。
クリスマスイルミネーションは期間限定であるものの、ライトアップはある程度通年行われているものと思われます。もしも興味が湧いたら、ぜひ訪れてください。