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気仙沼サンマフェスティバル2024|炭火焼き秋刀魚の香りが漂う音楽ライブで会場が沸いた1日目

視界一面を澄んだ青色が埋め尽くすほど晴れ渡った2024年10月12日。宮城県気仙沼市の内湾エリアで、「気仙沼サンマフェスティバル2024」が開催された。「気仙沼サンマフェスティバル2024」は、気仙沼市のさんま祭りにオリジンを持ち、東日本大震災後の2012年に始まり、4回程度の休止を挟みつつ、長く続いている無料の音楽フェスである。

一日目となるこの日は以下の8バンド・グループが出演している。

気仙沼サンマフェスティバル2024開催!1日目から会場が魅力的な音楽で沸き上がる

気仙沼南町海岸(内湾エリア)の入り口がホヤぼーや仕様に
歩道橋にたくさんの人々の寄せ描き
巨大ホヤぼーやトランポリン

友人と連れだって南町海岸を訪れると入り口からホヤぼーや一色に染まった光景が目に入る。2023年末から何度も訪れた場所の新たな一面を目にする体験は新鮮なものだった。心なしか行き交う人々の目も同様の新鮮な驚きに染まっているように見られた。

ホヤぼーや型のトランポリンドームは、まるで空と海のすべて統べているかのような絶大な存在感をホヤぼーやに与えていた。このドームは、湾の反対側からも、あるいは遠く離れた道路上からも見えており、今日という日が普段の日常とは大きく違っている事実を見せつけていた。

サンマの炭火焼き提供に並ぶ列(夕方まで途絶えなかった)

気仙沼サンマフェスティバルの目玉の一つである秋刀魚の炭火焼きの提供は、長蛇の列ができており、列は夕方まで絶えなかった。炭火焼きが放つ白い煙は辺り一帯を漂い、秋刀魚の焼ける香りが鼻腔をくすぐる。歩いているだけで秋刀魚を食したいと思わせる空間が確かにできており、まさにサンマフェスティバルの名にふさわしい場となっていた。

大漁旗×気仙沼サンマフェスティバル
協賛企業・団体、協力企業・団体

SBE、THE CHERRY COKE$|二つのライブが気仙沼市の魅力を映し出す

この日、友人とともに演奏を聴いたのは、SBEとTHE CHERRY COKE$の2バンドである。

気仙沼サンマフェスティバルを訪れた若者の心をつかむ岩手県出身バンド・SBE

若者中心に盛り上がったSBEのライブ(※SBEだけは撮影可能と演奏前に宣言された)

SBEは、岩手県盛岡市発のエモーショナルロックバンドである。演奏開始前からSBEのオフィシャルTシャツを着た若い人々が集まり、演奏開始と共にハンズアップ、クラップ、ダイブなど交えながら、会場を激しく揺らす音楽に身を委ねていた。

激しい音楽の合間に気仙沼市の人々の温かみや気仙沼サンマフェスティバルを支えてくれている人々に対する感謝を語るヴォーカル・YUYAの言葉の一つ一つから彼の優しさが垣間見え、岩手県出身者が集まったバンドが発する人間味が感じられている。

SBEは、現在ツアーを行っており、11月4日に盛岡、11月9日に渋谷でのライブを予定している。今日という日に気仙沼市を訪れてくださったことに感謝するばかりである。今後の一層の活躍を期待したい。

気仙沼サンマフェスティバルを支えている人々のために参加者ができることは何か? THE CHERRY COKE$の声が聴衆の心を打つ

THE CHERRY COKE$は、アイリッシュミュージック×パンクロックに民族楽器を組み合わせた個性的な魅力を放つバンドである。実績豊富なバンドであり、根強いファンが多い。事実、THE CHERRY COKE$のライブを直前に、ステージ前にはこの日一番でないかと思う程の観客が集まった。

SBEは若者が多く集まっていたが、THE CHERRY COKE$は比較的年齢の高い人々が多く集まっている。友人と二人、FUJI ROCK FESTIVALなどの野外フェスを彷彿とさせる光景が広がっていると感嘆するほど、長年のライブファンが集合したような景色だった。

演奏が始まるやいなや、集まった多くの人々が踊り始め、手を挙げ、統率されたような手拍子を行う。一体感。その言葉がふさわしい、演奏と観客の動きが溶け合った世界が生まれていた。激しくもどこか懐かしい、高速の音楽に合わせて集まった人々が波状的に昂ぶっていく。

見ているだけで胸が弾んでくるような光景である。気仙沼市でこうした熱気を体感できるのは、新鮮でありどこか嬉しさのような感情が込み上げてくる時間だった。まさにライブである。街に生を感じる瞬間だ。

『フェスは本来無料でできるものでない。無料なのは、それだけ頑張っている人たちがいるってこと。だからお金を落としていって欲しい』

ヴォーカル・カツヲの言葉が胸を打つ。気仙沼サンマフェスティバルは、参加者からすれば稀に見る無料イベントである。音楽は無料。秋刀魚も無料だ。しかしその裏には、無料で過ごせる時間を支えてくれている多くの人々がいる。

彼らが来年以降もこのイベントを続けられるようにするには、参加者一人一人に気仙沼市で金をつかってもらう必要がある。魂の叫びのような熱い音楽の中で声高らかに伝えられた言葉は、突きつけられた現実は、多くの参加者に対して響いたに違いない。

THE CHERRY COKE$は、11月1日に大阪でライブを予定している。気仙沼市まで東京から6時間もの時間をかけて訪れてくれた6人の次のライブの成功を願ってやまない。

2日目の様子は以下の記事を参照してください。


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