『「幸福学」が明らかにした幸せな人生を送る子供の育て方を』読んで自分の生活と照らし合わせてみた
子育ての目的って、何だろう?って考えた。
賢く生き抜きぬくために、色々と学んでほしい。とくに、これからの時代はこれまでの社会とは全く違う。予測できない世の中で、その変化はスピードが想像以上に早い。とても大変な環境で人類として生き抜くのが大変かもしれない。
そんなときに出会った本。
そう、私は息子に「幸せな人生を送ってほしい」そして、息子の周りの関わったひとにも幸せになってほしい。
著者は、慶應義塾大学で幸福学を研究している前野隆司先生。元々ロボットの研究をしているうちに、幸せや感動や共感の研究に移っていったそう。アメリカでの子育てを経験にこの本を書きたいと思ったという。
私は、この本をで幸福(well-being)について科学的に考えた。GDPは伸びていっても、と幸福に感じるレベルは、伸び悩んでいた。実は、私自身「お金」と「幸せ」について、そんなに相関関係がないと思っていたので、納得の結果だ。(最低限の生活をすることに必要なお金はあるけれど、お金はあればあるほど幸せかというと、そうではないという持論)
前野先生達は研究で「長続きする幸せをもたらす心的要因:4つの因子」を導きだした。
1つ目は「やってみよう!」因子:夢や目標を持ち、それを実現させるための学習・成長意欲がたかいこと。強みがあること。
2つ目は、「ありがとう!」因子(つながりと感謝):他者を喜ばせたり、支援したりしていること。家族や友人たちなど人とのつながりや感謝を感じること。
3つ目は、「なんとかなる!」因子(前向きと楽観):物事に対して、常に楽観的でいること。自己肯定感が高く、気持ちの切り替えが早いこと。
4つ目は、「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ):周りや他人と自分を比べず、自分らしく、あるがままでいること。
この本の「はじめに」でも、記載があるのですが『子育ての基本は、「親が幸せでいること」』だそうです。親の私に対して『あなたが、あなたらしく、心を開き、ワクワクすることをしていたら、あなたは幸せになり、幸せだと創造性も生産性も上がり、夢や目標も明確になり、すてきな人との出会いも加速し、願いが実現する確率が大きく高まるのです。』
なるほど、私は犬を飼っているので、親子ほど歳のはなれた犬友さん(犬繋がりの友達)がいるのですが、息子を産んで間もない頃によく言われました「お母さんが笑顔でいることが一番大事だからね!」とよく言ってくださいました。なるほど、その言葉はやはり正解だったようです。
こんな私も、気がつくと「〜しなければならない」の呪縛に、知らないうちにとらわれていることが多いのですが、まずは、自分が幸せになること、機嫌良くいられることが大切なのです。
well-beingを数値化するという記事でも書いたのですが、実は、私はこの4つの因子の視点でみると「かなり幸せ者」のようです。
でも、実は、これまでの道は、長かった〜。なぜなら「理想」はいつも高いし、現実の自分は、全然違う。そのギャップに悩んでいました。少しでも上手く行かなくなったり、先行きが上手く行かなくなると「かわいそうな私」ごっこが頭を占領し始める。
そんなときに自分で「日々の幸せ」に気付くことが自分の幸せに近づくのでは?と思い始め「日々よい言葉」に接する機会を意識的に増やすようにし軌道修正をするようになりました。
一番の大きな転機は「幸せおとりよせ手帳」に、自分の理想を構造化できたことが一因なのではないかと思っています。一番は、自分の写真のまわりに自分の理想のイメージを貼って行く「シンクロマップ」。このシンクロマップの素晴らしいところは、一つのカテゴリだけでなく「健康」「お金・モノ」「趣味」「美容・ファッション」「プライベート」「心・精神」「仕事」「教養」に分かれていること。そこでのイメージを少なくとも一つのイメージのイラストや写真を貼ることで、自分と理想のコネクションを視覚化し、脳裏に焼き付け、潜在意識に語りかける。という代物なのです。また、それだけにとどまらず「Goal」の具体化したイメージを持たせ、その目標に対して、どんなアクションができるのか?を確認・計画できる「*夢実現*年間見取り図」や「優先順位メモ」など、私のように、気がつくと頭がとっ散らかってしまうタイプには、簡単に整理できるツールが整っているとてもよいフォーマットでした。
基本的に、夢の実現をするには、どれだけ具体化し、自分の生活の延長にその「夢」を置くかなので、この具体的な計画がたてれるフォーマットを使用することで「理想の自分」や「夢」を現実に達成できるようにサポートしてくれるのです。それが「やってみよう因子」に繋がるきがします。
そして「できたこと手帳」は、日々のできたことを「なぜできたの?」と掘り下げることで、今日、平和に振り返りができたこと。そして、色々な人に助けられているのを感じる機会「ありがとう因子」をくれます。
3つ目の「なんとかなる!因子」は、とにかく、小さな成功体験をする。その体験をたくさん経験することで「課題」や「難しい要因があっても」なんとかなる。「自分を信じる心」を養ってくれるのだと思います。これは、「幸せおとりよせ手帳」のブレイクダウンの方法や「できたこと手帳」でのあしたからの工夫を続けることで、なんとかなる。と思えるようになる。だって、毎日成長しているのだから。
科学的に楽して達成する技術にも記載されているのですが、この、日々の延長と理想を上手くブレイクダウンして、徐々に近づけるというのが目標。この目標設定も、だんだん慣れて行きます。やっぱり、ちょっと高すぎる目標で達成できなかったな。とかを、回数を重ねて、四半期毎にみなおすことで、微調整して行けば良い話。ほんとうに、なんとかなるんです・・・
「ありのままに因子」これが一番簡単そうで難しいかもしれません。例えば、私はいくら頑張っても「フルタイムの独身」の時のようには働けない。これが、現実。でも、それでも良いじゃない。そこでできることを、工夫して、貢献すれば。「子育てをしている」ことで、なにか会社や働いていることで貢献できることってないかな?そんな風に、考える視点を持つことができれば大丈夫だと思います。
元々私は理想主義者なので「こうありたい」という気持ちが強くて「優しい人でありたい」とか「几帳面な女性がすてき」という概念から、頑張りすぎて疲れちゃう時がありました。でも、いまの自分から、ちょっとずつ筋道をたてて、少しずつ成長し、その理想の姿に近づける。と確信をもっていけば、いまの自分でも平気になれる気がします。先ほどの記事でも紹介した動画「勝間和代の、キャリアは5年かけて、強みを活かす仕事100%の状態まで持っていこう。そうすれば、短時間労働になるし、収入も上がります。」にもありますが、いまの自分が社会貢献できることは、空気のようにがんばらなくてもいいものと、勝間和代さんも言っています。でも、時短で成果を出さなければ行けないのであれば、本当に、このことを自覚して、その環境を整えていくべきだと思います。
この一年間、わたしは自分の6名の部下と一週間に一度の「できたことメソッドでの」発表と、1 on 1を意識的に実行してきました。そこで分かったことは「自分の価値観」と「人の価値観」は全く違うということ。そして、「やりがい」や「成果」と感じるのも全く違うのでした。私が部下のAさんに「きっとこのプレゼンをしたことが今週の一番だったんだろう!」と思っても、本人は別の「違う部署と認識合わせができた。会社としての見解をすりあわせることができた」であったりするのです。本当に「やりがい」や「成果」と感じるものは、本人の価値観に左右されるということを感じました。会社への貢献度という視点だけではないということのようです。
最近は、自分のなかで「仕事は好き嫌いしてはいけない」という概念に、あまり固執せず、得意なものを上手く生かして、マネージャーがアサインして、プロジェクトをまわすという方が、全体最適になるのでは?と思い始めています。うまく人の価値観と能力を把握し、管理することができれば、みんなハッピーに仕事の質をあげることができるのです。来期は、この挑戦(仕組み化)をして、部門、会社や社会にひろげて、幸せな働き方が浸透し、日本でそだっていく子供が幸せになれるといいなと思ったのでした。