これだよこの高揚感を待っていた!ネタバレ全開『デッドプール&ウルヴァリン』感想!
皆様、ご機嫌よう。
さてさてさて。
早速行ってきましたよ劇場に。
今回は、待ちに待った『デッドプール&ウルヴァリン』感想です✨
X-menのキャラクターがMCUに合流する大事な回ということもあって、その注目度は鰻登り。
ドラマシリーズが始動して話が分散し始めてから、人気が低迷してしまったMCU。
それがメタ的な発言も許される俺ちゃんことデッドプールに託されたのだから、それはもう期待するしかないですよね。
いろいろな意味で、絶対に失敗できなかった映画なわけです。
そして、その結果がどうだったかというと・・・
これはもう完全に再始動に成功出来たと言ってもいいでしょう。
まさに、観たいものが全て観れた映画でした。
振り返れば、映画として気になるところは多々あります。
それは後ほどお話していきますが、そんなことがどうでも良くなるくらい楽しくて、愛の溢れた素晴らしい作品だったことは揺るがないですね✨
デップーワールド全開
この映画でまず最初に特筆すべき魅力は、何と言っても最初から最後までメタ発言全開という点でしょう。
これまでのデッドプールは、節目となる場面で第四の壁を超えてくる作風でした。
ここぞという時に壁を超えてくるこれまでの作風は、痺れる格好良さがありましたよね。
比べて、今作はずっとデッドプールが観客に語りかけてくる作風になっていました。
そう言いながら、カメラ片手に映画の中を練り歩いてたイメージですね。
この映画メタ発言と下ネタが多いというレベルではないので、最後の方はわかったわかったと言いたくなるくらい疲れてもくるのですが、そのウザさもある意味デッドプールの魅力。
観客が内心思っているようなことを同じ目線で包み隠さず語ってくれる、これまでの壁の超え方から大きく舵を切った作風はもはや清々しかった。
デッドプールと一緒にMCUを立て直している感覚が味わえたので、この作風の方向転換は結果的には大成功だったと言っていいと思います。
グロ全開のド派手なアクション
ヒーロー映画といえばやはりアクション。
この映画のアクションも、しっかりと度肝を抜くものでした。
まず冒頭の、ご機嫌なBGMをかけてのグロ全開雪山アクション。
ここで、この映画にかけるMCUの本気度が伝わってきました。
これはものすごい映画になるぞと。
同時に、
とこれまた制作陣に語りかけられるような素晴らしい冒頭でした。
個人的にお気に入りなのが、車の中でのデッドプールとウルヴァリンの喧嘩シーン。
あえて狭い車の中に限ってのアクションシーンは、大スケールのアクションシーンとはまた違った魅力があります。
ちょっとしたことで喧嘩して、車のフロント、バックシートと縦横無尽に動き回ってのたうち回る2人は、バディものの喧嘩演出としてもとても面白く完成度の高いものでした。
デッドプールの変異体バトルの時の、あえてアクションを見せずにバスの中が血まみれになっていく演出も痺れましたね。
ド迫力大スケールのアクションももちろん好きですが、今回の車バトルやシャン・チーのビル建設現場バトルのような、趣向を凝らしたアクションシーンも今後楽しみにしていきたいところです。
そしてやはり特筆すべきアクションは、過去の20世紀FOX映画キャラ達のアクションシーン。
それぞれの動きが個性に溢れていて、そのどれもがかっこいいと言うのは流石にズルすぎる笑
特にガンビットのトランプアクション、今までにない映像でとても斬新で格好良かったのが印象に残っています✨
20世紀FOXへの感謝祭
この映画を一言で表すなら、感謝祭。
これがこの映画の一番の魅力です。
クリス・エヴァンスのヒューマン・トーチには度肝抜かれましたし、
『ELEKTRA』のエレクトラ、『BLADE』のブレイド、『LOGAN』のローラ、さらに映画化が実現できなかったガンビットまでが出てきたのは流石に驚きました。
実際単独作として制作された彼らの映画は中には興行収入がそこまで振るわず、不遇だった作品もある。
そんな彼らの見せ場も作り、全員まとめて救ったのは手放しで称賛して良いMCUだからこそできた偉業だと心から思います。
成長したローラがウルヴァリンを励ます姿にもぐっときました。
マーベルを好きになって良かった。
そう観客に思わせてくれたのには感謝しかありませんね。
エンドロールでも20世紀FOXの映画のメイキングが流れて、流石にここで涙腺が崩壊しました。
実際自分は20世紀FOXの映画をリアタイしたわけではなく、あとから観た勢ではあるのですが、それでも感動が押し寄せてきましたね。
エンドロールでそう言われているような、なんとも言えない高揚感を抱かせてくれたのが印象的でした。
気になったところ
さて。
この映画は、間違いなくいろいろな意味で素晴らしい映画です。
MCUよくやってくれたと言っていい出来ですし、アクション、演出あらゆる面で頭一つ抜けている作品だと思います。
しかし、気になる点もちらほら。
どんなに素晴らしい作品であったとしても、気になる点というのは必ず挙がるものです。
私が映画感想を書くときには何でも正直に書くということをモットーにしているので、気になる点もちゃんと挙げていこうと思います。
ザザザっとそれぞれ軽く触れていきますね。
まず、振り返るとMCUとしての本筋は何も進まなかったよねということ。
まずこの映画のコンセプトとしては、完全に20世紀FOX感謝祭。
これまでの物語に区切りをつけるという作風だったので、無理してまで進める必要はないとは思います。
デッドプールのキャラとしても、外野でメタ発言しながら文句を言っている方が彼らしいと言えば彼らしくはありますしね。
ただ、MCU再始動となる作品で本筋を進めないとなると、本筋はどの映画公開時点で進めるつもりなのかはやはり気になるところです。
マルチバースうまく言ってない発言をデッドプールにさせたからには、今後大きく方向転換するつもりなのか?
であれば、どの方向に舵を切るつもりなのか?
MCU再始動の映画で、具体的な方向までは掴めなかったというのは、シリーズものであるMCUとしては気になる点ではありました。
次に、ストーリーテリングが面白いわけではないという点。
この映画は、確かにファンが見たいものを魅せてくれたという点においては素晴らしかったですが、それが先行して映画としてのストーリーテリングはおざなりだった印象を受けます。
ヴィランに魅力がいまいち薄く、でてきた意味をあまり感じなかったり。
大量のデッドプールがでてきたところで流れが断ち切られたり。
大量のデッドプールに関しては、出てきた後にマルチバースやめようぜ発言をさせているので、話の流れを止めてまでの無理やりマルチバース展開介入を皮肉った演出とも取れるかと思います。
そういう意味では、今後はマルチバース展開については慎重に扱っていくというメッセージも込められているのではないでしょうか?
もう一つは、良くも悪くもマーベル映画初心者向けではないという点。
もしマーベル映画初心者の友人に、マーベル今から観るならどれを観れば良い?と聞かれたら、この映画の順位は高いとは言えないと思います。
これは20世紀FOX大感謝祭という構成状仕方のないことではあるのですが、久しぶりに公開されたMCU映画がほぼ一見さんお断りというのはいかがなものなのかとも思います。
まあ今回に関しては、過去の20世紀FOX映画のどれかでもチラリと見たことある程度でも楽しめる内容になっているので、ある意味間口は広いと言えるのかも知れませんけどね。
マーベルの今後の記事でも言ったかと思いますが、シリーズが長く続いているからこそどのように新規の人にも魅力を感じてもらうのかということが大きな課題になってくると思います。
最後に、ヴァネッサの活躍が見たかったという点。
デッドプール映画の魅力的なヒロインと言えばヴァネッサ。
話の筋にほぼ関わらないのに強烈な魅力を残す彼女が、今回女性ヒーローも数多く活躍するMCUになったことでどれだけ活躍してくれるのか内心期待していたのですが、変わらずほぼ活躍は描かれませんでしたね。
まあ今作のヒロインはウルヴァリンなので仕方ないですが。
今後MCUになったことで、女性ヒーローたちとヴァネッサが協力するシーンなど見れると個人的にはアツいなぁと思います。
素晴らしい映画を作ってくれて大感謝!
最後に。
確かに気になる点がなかったわけではありませんでしたが、総評としては本当に素晴らしい映画だったと思います。
本当にあっという間の2時間でしたね!
MCUが立て直しに本気を出していること、ひしと伝わってきました。
MCU再始動を懸けたこの映画で、MCUの未来に期待したいとしっかり思わせてくれましたね。
新たにXMENのメンツも加わり、これからもマーベル映画の魅力を爆発させていってほしいなと1ファンとして強く願っています。
最後に、総評で締めくくります。
以上を鑑みて、94点。
エンドゲームのようにストーリーテリングが完璧なわけではないのにここまでの点数をつけるのは、
以上の点に尽きると思います。
デッドプール、やはりやってくれましたね!
俺ちゃんに敬礼しつつ、次のMCU公開作品を楽しみに待ちたいと思います。
フレイムオン!
ではまた✨