リメンバー・ミーはディズニー史に残る名作。カリブの海賊との意外な共通点!
皆さま、ご機嫌よう。
今日はずっと前から気になっていたピクサー映画、『リメンバー・ミー』の感想です。
いやー、やっと観ることができた。
名作名作と言われていたから、どんなものかと思っていましたが、なるほどこれは名作。
まさか号泣させられるとは流石に思っていなかった。
今回はそんな映画リメンバー・ミーの感想です!
メキシコが舞台
物語の舞台は、メキシコ。
死者の日(ディア・デ・ムエルトス)に、死者の国から死んだ人が帰ってくるという日。
日本で言うお盆のような感じですね。
日本は静かにお迎えするイメージが強いですが、メキシコでは盛大にお祭りが開かれ、歓迎する風習のよう。
ここは文化の違いを感じますね。
そんな死者の日に、主人公の少年ミゲルがひょんなことから死者の国に行ってしまうところから物語は始まります。
よく練り込まれたストーリー
この作品を一言で表すとするなら、『家族』。
家族の素晴らしさ、絆の深さを感じさせてくれる作品です。
ストーリーの作り方も実に丁寧。
主人公ミゲルの家族の説明から始まり、どういう経緯があって今のような環境になっているのかを事細かに説明してくれます。
物語の展開も二転三転していって面白い。
敵か?と思わせて味方だったり、一気に感動モードに突入したり。
最初にメキシコの雰囲気にワクワクさせられて、死者の国で物語に惹き込まれ、衝撃の展開に心揺さぶられたと思ったら最後には号泣させられる。
そんな緩急のあるストーリーラインがとても素晴らしかった。
色鮮やかな美術、独特なリズムの歌
とにかく色鮮やかなのが良かったですね。
その色使いの派手さ・陽気さは、どこかキューバに似たものを感じさせます。
メキシコとキューバ、近いですからね。
あちらの派手な色使い、とても好みです。
独特なリズムを持つ歌もとても良かった。
映画シーンのところどころに歌が挿入されていて、これが観客の心を揺さぶるように物語を引き締めてくれています。
なぜ、この物語にここまで惹き込まれてしまう魅力があるのか。
ストーリーが素晴らしいのはもちろんそう。
美術、音楽が素晴らしいのはなぜか。
この、ワクワクする高揚感はどこから来るのでしょうか。
その答えは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』にありました。
パイレーツ・オブ・カリビアンとの関係
リメンバー・ミーを観ていて、どこかで聞いたことあるぞこのリズム、どこかで観たことあるぞこの感じと思いました。
喋るガイコツにフラメンコのような独特なリズム。
はい、『パイレーツ・オブ・カリビアン』です。
どうやらカリブの海賊は、このメキシコ文化と密接に関わっているよう。
それもそのはず、カリブ海はメキシコの目と鼻の先。
パイレーツ・オブ・カリビアン1にでてくるアステカの金貨はメキシコのアステカ文明の遺物。
その島があるのは死の島(イスラ・デ・ムエルタ)です。
リメンバー・ミーの死者の日(ディア・デ・ムエルトス)と似てますよね。
どちらも、メシコの公用語であるスペイン語だからなんです。
スペイン語なのは、メキシコが長い間スペインの植民地だった名残り。
なるほど全てがつながってきました。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』と『リメンバー・ミー』は、どちらも同じ文化背景のもとに成り立っている映画なのですね。
こういう視点で映画を観てみるのも面白い。
小さい頃パイレーツ・オブ・カリビアンを見て、今まで見たことのない映像に釘付けになったのを覚えています。
こうして大人になって振り返ってみると、メキシコ文化に魅せられていたんだなぁと感慨深くなります。
最後に
『リメンバー・ミー』超面白かった。
最近ピクサーの観たことない作品を見返しているので、次に感想を書くとしたら名作と名高い『リメンバー・ミー』になるかなぁとは思っていましたが正直想像以上。
メキシコ文化の尊重、家族の物語、死者と生者の物語ということで、どの世代が見ても例外なく考えさせられる面白い作品に仕上がっているなと感じさせられました。
以上を鑑みて、この作品の点数をつけるとしたら、『92点』。
あくまで個人的に刺さった点も考慮しての点数になります。
まさかこんなに高得点になるとは思わなかった。
まさにディズニー史に残る名作。
この映画に出会えてよかったと思えるほどの作品でした。
さて、スペイン・メキシコ音楽でも聴いてきます。
ではまた(adios)✨