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お、なかなか?スターウォーズスケルトンクルー1,2話を観た正直な感想!

皆さま、ご機嫌よう。

スターウォーズのドラマシリーズ『スケルトンクルー』の1、2話を観ました!

正直なところ、アコライトの悪夢より信用を失いつつあるスターウォーズのドラマシリーズ。

今回のスケルトンクルーは果たしてどうなのか?

現時点での感想を、好き勝手に語っていこうと思います。

まず1、2話を観終わって最初に持った感想は、

お、なかなか面白いぞ。

という感じ。

スターウォーズの中で子供に焦点を当て、ジェダイもシスも遠い憧れの存在でしかない子供の目線という世界観をうまく表現しているドラマだと感じます。

兼ねてから言っているスターウォーズの世界に新しい風を吹かせてほしいとは正にこういうことです。

今まで観たことのないスターウォーズを観せて欲しいというファンの欲望をちゃんと叶えてくれている作品とでも言えばいいでしょうか。

全て観たことがあるのに、どこか新しい。
そのラインを突くのが絶妙に上手いです。

1、2話時点でこの作品を言語化するなら、
グーニーズ+スターウォーズ。

あーだこーだと各々の主張をぶつけ合いながら大冒険に巻き込まれていく少年少女達の物語は、大人が見ても楽しいものになっていました。

それはかつてグーニーズやスタンドバイミーなどの子供達の成長物語を観た故のノスタルジー的感情からくるものなのか。

1つ、ノスタルジーを刺激して作品の価値を大いに上げた作品があります。

言わずと知れたNetflixドラマ、
『ストレンジャーシングス』です。

この作品は、懐かしさと不気味さをうまいこと融合させた作品で、世界中で大ヒットしました。

今回子供に焦点を置いたドラマをスターウォーズで作成するに当たった経緯として、このストレンジャーシングスの成功も語るに欠かせない要素だと思います。

ストレンジャーシングスが目指したものは、要素と要素の融合。
つまり、ノスタルジーとホラーの融合です。

その2つのジャンル自体は何ら新しくないのに、融合することで全く新しい作品となる。

それを大ヒットという形で体現してくれたのがストレンジャーシングスの凄いところでした。

では、今回のスケルトンクルーはどうなのかというと。

ホラー要素はそこまで強くない。
確かに子供の目線から描くスターウォーズ、もっと恐ろしく描くことも確かにできたでしょう。

だがしかしそこはディズニー。
それをすると映像作品好きな大人にはウケますが、子供達は観れない作品になってしまいます。

子供達が主人公の作品こそ、子供達が安心して観れる作品にしなければならない。

現時点では、そうした作風が感じられます。

とは言え、基本的にスターウォーズを愛するメインターゲットは大人。

子供達が楽しく観れる作品にしつつ、大人もちゃんと満足させる作品にしなければならない。

加えてスターウォーズである以上、
小道具やセットなどにもこだわり抜かなければならない。

つまり言うなれば、この作品では
子供の成長物語+大人が満足+スターウォーズを足し合わさなければならないということです。

これがいかに難しい課題なのか。
正直この作品が公開されるまでは、圧倒的駄作になるか大成功するかのどちらかだと思っていました。

あまりにハードルが高すぎる。
画面1つとってもスターウォーズだとファンに納得させつつ、面白い物語を成立させないといけない。

以上を踏まえて、
現時点での感想は、
『ちゃんと成り立っている』

まずは映像の作り込みが丁寧。
スターウォーズの世界観なんですが、ただレトロフューチャーな機械を登場させて近未来的な電子パネル以外何もない無味乾燥とした空間に登場人物を置くのではなく、

インテリアやちょっとした小道具、細部に至るまでちゃんとこだわり抜かれています。

全てのセットがちゃんとスターウォーズだと納得できるものに仕上がっているのには感銘を受けます。

映像がいちいち楽しいのも魅力ポイント。
冒頭で海賊達が争う映像が出てきますが、その基調カラーは赤黒。

言わずと知れたシス、ダースベイダーカラーであり、スターウォーズにおいてその配色が意味するものをちゃんと理解し切った上の演出だと感じさせてくれます。

トルトゥーガ的な海賊ポートでは、子供の目線から大きな大人達をあおりで描いていて、やばいところに迷い込んだ的演出が上手。

その他日常風景に至るまで、
映像の作り込みに関して一切の手抜きを感じさせない仕上がりになっていました。

これだけでも、相当なスターウォーズ好きが作った作品だと思って間違いないですね。

肝心な物語はというと、
少年少女の掛け合いが懐かしい物語という感じ。

まだ夢見がちな少年、それよりは少し現実を見ている生意気な少女という構図が、ああこれこれと思わせてくれます。

少年が少女達を女子と呼び、少女が少年たちを男子と呼ぶのもまた非常に懐かしい。

ただこの掛け合いも少年グループ、少女グループで対立しているという単純構図ではなく、4人の登場人物が思い思いに考えて行動している姿をうまく描いています。

つまり全員キャラが立っている。

お互いに男女の違いを意識しながらも、賛同するところは賛同して、時に子供らしく純粋な姿を見せたりする。

大人が見ていてなんだか微笑ましくなるような、そんな関係性がとても魅力的です。

この4人の物語の行く末が気になる。

この1、2話で素直にそう思わせてくれたのは正に監督の手腕という他ないでしょう。

また、この作品には名俳優のジュード・ロウが出てきます。

ファンタスティックビーストのダンブルドア、シャーロックホームズのワトソンでお馴染みの彼が、スターウォーズ世界でどんな活躍をしてくれるのかにも期待です。

また、ジュード・ロウの吹き替えと言えば森川智之さん。
我らがオビワンの声優であり、変わらず彼にしてくれた選択もグッドです。

今回のジュード・ロウは子供達の導き手になるのか、はたまた敵となるのかにも注目していきたいところですね。

少しジェダイ的な一面を見せているのでオビワンの声で聖人君子でも納得できますし、はたまたクズ野郎でもそれはそれで笑える。

どっちに転んでも面白そうですね。
(冒頭の海賊の声が森川さんだったと思うので、クズ野郎の可能性が高いのではないかと)

まとめますと、
今回のスケルトンクルーは悪くない。

ちゃんと好調の滑り出しです。
今のところ大人も子供も満足できる冒険譚にちゃんと仕上がっていると思います。

今後の注目ポイントとしては、
少年少女達の成長物語、こだわり抜かれたセット、そしてジュードロウの役回り。

ジュードロウが出演していて、1、2話でこのレベルの完成度で仕上げてくるドラマならば、そうそう失敗はしないんじゃないかと思っています。

現段階で、私個人はこのドラマ非常に期待してます。
話数が進むごとに少年少女達の関係性がさらに深まり、些細な事で仲違いしたり思いがけずカップルが誕生したりなんかするとまた青春ドラマとしても楽しめそうだなと思いますね。

それでは、スケルトンクルーがスターウォーズドラマ史上傑作ドラマになるのを願って。

フォースとともにあらんことを。






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