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「狭い」と感じたら親和性を考える。

「狭い」と感じるマーケット

僕がいろんな起業相談なんかを受けている時によく出てくる言葉、

それは「うちの業界は狭いから」という言葉、

売り先も狭ければ、

業界も狭い、

とてもニッチな業界で困っている。

そして販路がない。


そんなことをよく聞く、


確かに自社の作っている、もしくは販売しているプロダクトやサービスだけだととてもニッチな業界になってしまう。


僕はその考えが間違えているとは思わないが、

マーケットを自分自身で狭めてしまい、そして可能性を潰しているのではないか?と思うのです。


親和性は仲良しを探す作業


そこで出てくるのが親和性の話です。

先輩の工具やDIY用品などの販売をしている会社の社長が観葉植物系のアプリ会社を買収し運営しています。

「なんで工具やDIY用品から観葉植物なんですか?」

って聞いたら、

「だってDIY好きな人は観葉植物好きな人多いから」

ということでした。

確かにホームセンターに行ったら入り口に観葉植物があって、その奥にDIY用品がある。

そして外の木材コーナーの横には観葉植物がある。


うん、

DIYと観葉植物は仲良しだ!

つまり、

DIYの市場だけをのばそうと工具メーカーや、工具専門としてブランディングを行うよりも、親和性のある観葉植物の方向にも広げることで販路や、ブランディングの幅が広がるのである。


この親和性に関してはどんなジャンルにでも当てはまる。

わかりやすいのが「音楽バー」や「スポーツバー」であろう。

音楽×お酒 は仲良しだし、

スポーツ×お酒 はとっても仲良しで僕も大好きだ。

つまり仲良しを探すことでブランディング、マーケティングにつながるのだ。


本当にどんな業界にも親和性ある?

じゃあ、自分の業界に親和性はあるのか?

「いやいや、めちゃくちゃマニアックな業界だから親和性はありませんよ」

そう思われる方もいるだろう。

しかしそれは「囚われ」以外の何者でもないと思う。

どんなものにも親和性があるのだ、


なぜかというと、自分が知らない知識がこの世にはたくさんあるからだ。


例えば鉄工所があるとしよう、

完全にBtoBで、下請け工場、

自分等でのプロダクトはなかなか作れない、

加工はできるが商品を作るには何を作っていいかもわからない。


鉄で作られている商品は出尽くしている気がする。


これは実際にあった相談だ。


僕がその時お話ししたのは「鉄が海を生き返らせる」って知ってますか?

というはなし、

諸説あるのでその賛否に関してはここでは省かせてもらうが、

鉄とはもともと自然から作られている素材で、みずに溶けることで鉄分が土に流れ出ていく、

その鉄分は川を通って海に流れ着く、

そして鉄分が必要な昆布や貝類などの栄養素として使われる。

貝や昆布などは水の浄水作用があるから結果として良質な「鉄分」は環境にいいのだ。


この話が嘘かどうかの論争は置いておいて、

一つの知識として僕はこの話をした。

そして鉄と緑のブランディングをしてみたらどうか?と提案した。

「自然」と「鉄」は結びつきづらいかもしれない、

でもそこには親和性があり、結び付くとその意外性や、面白さ、

機能性として売れる可能性が出てくると思ったからだ。


親和性はめちゃくちゃある

鉄と緑は一つの例だが、

例えば

コーヒーとパン

洋服と旅

スポーツとキャンプ

など様々な親和性がある。

そしてその親和性がある市場も自分の市場と捉えて、

マーケティングすることで今見えていないお客様が見えてくるかも?

そして、

自分自身の囚われを外すきっかけになるかもしれません。


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