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初めてのコロナ差別を受けた話

昨年から今年のはじめまでコロナが世界中で猛威をふるっていた頃、アメリカやヨーロッパではアジア人に対するコロナ差別が起こって一時大きな問題になりました。そしてパリでは邦人の方がなんと塩酸をかけられるという大変な被害にあわれたのです。

日本に住む私の友人達にもロンドンは大丈夫か、気をつけてよと心配していただきました。しかしその頃は私がニュースを目にしたり聞いたりした限りでは、アメリカやフランス在住のアジア人が多く被害にあっており、イギリス、特にロンドンでは身近な人にも幸いな事に差別的事件は起こっていなかったのです。なので、友人や家族にもロンドンはコスモポリタンだしそんなのあった事がないよと言っていました。

この差別が厄介な所は、明らかな標的はコロナの発祥地だと言われている中国、中国人の方だと思います。しかしながら、私がぱっと見た目だけで西洋人が何人なのか分からないのと同じで、こちらの人には日本人も中国人も韓国人もほぼ区別がつかないのです。

現に今日私は黒人の若者に、バス停でバスを待っていたら後ろから、ニーハオ、コビド19、チャイナと何度も言われました。相手にして何かされても怖いので、とても腹がたっていましたが、ちょうどバスが来たので完全無視でバスに乗り込みました。

私は、まだこんな事を言っている無知な人たちがいた事に呆れたし、学校もいかないで暇つぶしに私を見つけて馬鹿にしているこの若者たちが哀れにまりました。彼らも差別問題を抱えている人種なのに、差別が差別を産むとはこういう事なんだなと実感した出来事でした。


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