本当にマスクが不必要な日が来るの?
私はこのコロナパンデミックが起こるまで、マスクを着用した事がありませんでした。子供の頃は昔懐かしい、ガーゼで出来たマスクをしていたのかもしれませんが、もちろん覚えていません。
マスクを付けた時の内側の湿った感じと、息苦しさが苦手でした。その私が今毎日マスクをして生活しています。
イギリスは今日現在、感染者が3万5千人、死者は29人です。日本に住んでいる方は、一日の感染者数が三万人を超えるとか想像出来ないのではないでしょうか。
これはイギリスは日本よりも人口が少ないので、160人に一人の割合でウイルスにかかっている計算になります。そしてウイルスの99%が、感染率が恐ろしく高いデルタ株なのです。
三分の二の大人が既にワクチン二回接種を終えているイギリスでは、感染者はほぼ若い世代の大人か、20歳以下のティーンエイジャーです。
このような状況であるにも関わらずイギリス政府は、12日に最終的なデータを考慮して決めるのですが、7月19日にロックダウンを全面解除すると前向きに発表しています。
全面解除になりますと、病院、スーパーマーケット、映画館など何もかもマスク着用はもう義務ではなくなり、ソーシャルディスタンスもなくなります。これからは個人の判断でマスクは着用する事になるのです。
ただ、バスや電車の公共の乗り物だけは、まだはっきりと答えが出ていないようです。イギリス特にロンドンは朝晩の通勤時は結構混むので、マスクをしない人同士が至近距離で乗り込むのは大変危険です。
私のまわりの日本人に取材した所、19日以降規制が解除されてもマスクは使用すると全員が答えました。ワクチン接種の有無は関係なくです。
このまま本当に全面解除になればイギリスの一日単位の感染者は軽く5万人に達するでしょう。いくら死者数が激減したからと言っても、病院に担ぎ込まれている人は日増しに増えているといいます。
私にはイギリス政府がやろうとしている事は狂気の沙汰にしか見えません。知り合いの日本人いはく、一旦全面解除しなければ国民が納得しないからするけれど、また8月か9月にはロックダウンになるだろうと言っています。その確率も高いのではないでしょうか。
マスクよさようならとはそう簡単にはいかない時代になってしまったようです。