突然現れた地域のコミュニティーアート
いつものようによく行くオーガニックショップに向かっていたところ、遠目からですがショップの隣にある警察署の建物の壁の一部分に何かが見えます。
やはり通り掛かりの人も写真を撮っていました。よく見ると沢山のお花と蝶々の切り抜きがその一部分の壁いっぱいに貼り付けられています。一体これはなんなんでしょう?
調べてみると、このChiswickという地域のアートプロジェクトの一環で、Abundance Londonというボランティア団体によって実現したインスタレーションです。Chiswickの1000人ほどの下は4歳、上は90歳以上の子供と大人達によって作り出された切り抜きはなんと3000個にものぼります。
蝶や花の50個のオリジナルの型板は地元のアーティストがデザインしたのですが、これは後にオークションにかけられて、その利益は次のプロジェクトのために使われるということです。とても合理的です。
蔓の部分は地面に描かれてマンホールの中から生えているイメージでしょうか。面白い発想です。
これからイギリスは暗く長い冬がやってくるので、見ると元気が出るようなカラフルで美しくそして楽しくなる何かをやりたかったようですね。
これがありそうな小学校や美術館ではなく、あえて警察署の建物にやってしまうところもイギリスらしいちょっとシニカルなアイデアだと思います。