私を困惑させるイギリスの病院の名前
イギリスの国民保健サービス、National Health Service略してNHSが、7月5日に73歳の誕生日を迎えました。NHSはイギリスの国営医療サービスの事で、患者の医療ニーズに対して公平なサービスを提供する事を目的に、1948年に設立されました。
ご存知の方も多いと思いますが、イギリスでの医療費はすべて無料です。診察が終わったらお会計がないのでそのまま帰宅するだけです。そのかわり、日本の社会保険料にあたるナショナルインシュランスを毎月給料から差し引かれています。
私は昨年3月に体調をくずしてから、結構な頻度でNHSにお世話になっています。それまでNHSにお世話になったのは手の指の怪我と蕁麻疹が出た時だけでした。
今日も、心電図を撮りに近所にある大きな病院の循環器科に行ってきました。結果は異常なしだったのですが、念のためCT検査の予約を入れるから別の病院に行ってくださいとの事。
ハマースミスホスピタルかセントメアリーホスピタルのどちらかを選べば良いのですが、もちろん近い方を選びますよね。
私はハマースミスという地域に住んでいるのに、ハマースミスホスピタルは今まで聞いた事がありませんでした。もちろん名前の通りハマースミスにあると思いませんか?
するとハマースミスホスピタルは、イーストアクトンという別の地域にあると言われました。確かに今日行ったチャリング・クロスホスピタルもトラファルガースクエアのお隣にある、チャリング・クロスではなくハマースミスにあります。
ずっとおかしいなとは思っていたので、このたびちょっと調べてみました。チャリング・クロスホスピタルは元々はチャリング・クロスにあったようです。1973年にハマースミスに移転したのですが、名前をそのまま残したと言う事でした。
ハマースミスホスピタルも同じ理由かと思いきや、こちらは1902年に病院の前身である貧しい人たちのための診療所のようなものが、ハマースミス救貧苦連合という団体によって今の場所に建てられました。
自治区がハマースミス&フルハムという私の住んでいる自治区と同じなので、ハマースミスホスピタルの名前がついたようです。
病院の名前だけを聞いたら一瞬私のように困惑する患者さんもいると思います。救急車の運転手さんが間違って別の病院に行ってしまったこととかないのか気になります。笑