ネパール Day 3 〜ボランティア初日〜
2019.3.13
今日からボランティアを1泊2日で行う。
内容はみきちゃんが既に決めてきており、ノートなどの文房具配布と食育である。
初日は移動日なので、先生たちとの打ち合わせと文房具配布、2日目に食育、最後にはカレーを作って食べることになっている。
今回のボランティアはネパールに来てからではあるものの、活動のアイデアを出し合ったり、買い物に行ったりと自分たちで作り上げている感覚があり、前向きに取り組むことができた。子どもたちに会うことや学校を見ることができる楽しみもあった。
マザーハウスでのボランティアとはまた違ったカタチのボランティアである。
朝早くに合流し、学校へと向かう。
向かう途中、神々しい山々の稜線がとてもきれいに見えた。かなりラッキーである。
車で向かうこと約3時間。山道を砂埃を巻き上げながらガンガン攻め、途中で車を置いて歩くこと約10分ようやく辿り着いた。何というところにあるのだろう。
竹田城跡を余裕で超える山の上に位置している。まさに、天空の学校。
周りを見渡すと、隣の山にも向かいの山にも家々が立っている。
日本ならば仙人が住んでいると言われるレベルの位置だ。
そんな村から歩いて登校し、子どもたちは元気に活動していた。
先生方との打ち合わせを済ませ、早速文房具配布に取りかかる。先生の指示に従って、子どもたちはきちんと並んで静かに待っていた。ちょっと意外だった。
そして、照れくさそうにもらいに来る子やしっかりと挨拶やお礼が言える子たち。
いくつかの国で子どもたちを見て来たが、どの国の子たちも同じ。本質は日本の子たちと何ら変わらない。
それなのに、環境の違いによって、満足に学校に行けない子たちが世界にはたくさんいる。
ACジャパンのサラさんの1日を算数問題にしたCMを見たことがある人も多いと思うが、あれは現実に本当に起きているのだ。
学校に行ける状態で行く・行かないは子どもであろうと本人の自由であると思うが、行くことすら叶わない子たちは結局、将来的に就職することも難しく、貧困から抜け出すことが出来ず、負のスパイラルに陥ってしまう。
実際、ネパールにも親の体調が悪く働けない家庭では学校に行けずに手伝いや働いている子どもたちもいるようである。
日本では感じることのできないリアルが世界にはまだまだたくさんある。
よく「日本語教師になったらいいじゃない」とか「海外で先生したら?」と言われるが、僕がしたいのはそういうことではない。
僕がやりたいことは、この経験を地元・松江の子ども達に還元することである。
僕という存在を通じて、子ども達の興味や関心が少しでも海外に向いたり、自分がどれだけ物に溢れ、充実した生活を送れているのかと気づいたりするきっかけにしたい。
せっかく充実した社会の中にいるのだから、もっともっと自分たちのやりたいことに積極的に取り組めるような素質を身につけて欲しいと思っているし、そういった場所を将来的に松江に作りたいと本気で思っている。
そして、松江という小さな街から、そういった感性をもった子どもたちが世界へ、社会へと羽ばたいてほしいと切に願っている。
ボランティア初日で改めて自分の思いを確認することができたし、子どもたちに喜んでもらうことができてよかった。
そんなボランティア初日であった。
教室の様子↓