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あの子はaiko


年々推しに顔が似ていく友だち

5年ぶりに会ったaikoが大好きな友だちは、合わない間によりaiko感に磨きをかけ内側からきらきらしていた。くたびれ女子の私とは雲泥の差である。

普段aikoを嗜む習慣がない者の偏ったイメージでいわせてもらうならば「aiko=永遠の少女」

ベビーフェイスに可憐な笑顔、そこに滲み出る寛容さ。それでもってびっくりするほど似合うTシャツをサラリと着こなし、人類に向け愛の唄を歌う。

これで売れないわけがないだろ、と素人の私でもわかる。

そしてaikoラブなこの友だちも昔から懐が深く、私の失言をよく笑って許してくれていたことをはたと思い出す。

「なんかシルバーリングが黒くなる歌やろ」

まだaikoというヒトをきちんと認識できていなかった頃、かの友だちが

「最近いっつも聞いてるんだ〜」

とえらくご機嫌でおすすめしながら見せてくれたそのCD。

何かこの話題に対してレスポンスをしなければ、せっかく楽しそうなんだしそう思って聞いていたのに脳は何を勘違いしたのか最終的に口から出たのは

「あ〜なんかシルバーリングが黒くなる歌やろ」

という今思えばなんとも失礼極まりない言葉だった。だがそんな推しへの冒涜ともとれる発言に対しても、

「そう、それそれ」

となんてことない笑顔で笑ってくれていた彼女。

あの子はaiko

世の中にはずっと寄り添い同じ時を歩んできた結果なのかなんなのか、種族を超えてそっくりなペアというものが存在する。

例えるなら飼い犬そっくりの飼い主、歩く速度や笑うタイミングがぴったりのご夫婦というようなかんじで。

そして彼女もaikoという推しを推しまくってきたことにより得られた奇跡か「笑ってくれるだけでなんか幸せ」とこっちが得したように思う得難い素敵女子に変貌をとげていた。

まさにaikoのような。

きっとそれはRADを聴きいていたにもかかわらず、「BUMPもいいよ」隣の席の男子にいわれればTSUTAYAに行って借り、カラオケに行けばいの一番に林檎姐さんの「歌舞伎町の女王」をいれ、がなる私には一生手に入れられないものだ。

そんな彼女は最近結婚をした。

ひたむきで一途な愛を育むことができるあの子は、きっとシルバーリングを磨き合うことのできるようなぴったりの人と出会ったんだろう。

結婚おめでとう。末永くお幸せに。











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VAG
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。嬉しさしかありません。