松阪偏愛ツアー旅前ガイド③
こんにちは。
ぞくぞく続きます。
松阪もめん手織りセンター
三井家の跡地にあり、昔ながらに機織り機が軽やかな音を響かせ織られているのは「松坂嶋(まつさかじま)」と呼ばれる縞模様が特徴の綿織物“松阪もめん“だ。天然藍の先染め糸を使い、染め方で微妙な濃淡を表現できるためデザインは無限にあるといっていい。今でこそ東京で“松阪もめん“を着る人は少なくなったが、“江戸っ子を夢中にさせた粋な縞“と江戸時代大流行したそうだ。
ここ「松阪もめん手織りセンター」では松阪もめんの手織り体験もできる。30分ほどで小さい敷物、4〜5時間かけて1mほどの反物を織るコースもある。
松阪もめんで織られた洋服や小物を購入することもできるので、ぜひお気に入りを探してみてはどうだろう。
牛銀
牛銀創業者の小林銀蔵の“銀“をとって“牛銀“だとかじゃないとか。
「日進月歩の世に田舎で百姓などしていてもつまらん。都会で商いを覚えたい。」と単身上京。流行の兆しを見せていた牛肉に目をつけ、数年間の修行の末松阪に戻った銀蔵が本町通り(現在地のひと筋北)に精肉店「牛銀」の看板を掲げたのが始まり。松阪になくてはならない名店となる。
ちょっとリッチに牛銀本店で“すき焼き““あみ焼き“。隣には洋食屋牛銀。我々松阪人は普段はコッチ。ビーフカツ丼にハヤシライス。リーズナブルに美味しいお肉が味わえる。
豪商ポケットパーク
「三越」の創業者である三井高利の出身地である松阪。かつての三井家の屋敷の一部であるここは“豪商ポケットパーク“として市民の憩いの場となっている。
外塀は三井家の塀をイメージし、基礎部分には元々三井家の外塀に使用してあった石を使っている。大手通り正面には三井家の庭にあったような「松」を植栽。三越デパートのシンボルであるライオン像が寄贈されたのは2016年。誰にも見つからず背中にまたがると願いが叶うとか。
伊勢参宮街道
「一生に一度はお伊勢参り」と言われるように、日本全国から多くの人が憧れ訪れたお伊勢参り。その伊勢神宮への参拝道として整備された街道のこと。
江戸時代、時には500万人もの人々が熱狂的に伊勢を目指したこの道は、物資や文化、情報の行き交う賑やかな街道だった。
桑名から伊勢に至る参宮街道には“餅街道“の異名もある。北から順に、桑名の「安永餅」四日市の「なが餅」鈴鹿の「立石餅」小俣の「へんば餅」伊勢には「二軒茶屋餅」「太閤出世餅」「赤福餅」。少し離れた熊野街道沿い多気には「まつかさ餅」「おきん餅」がある。
沿道に多くの茶屋が建ち並び、腹持ちの良い餅で旅人たちをもてなしていたのだろう。
つづく……