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スクール長コラム 「人生の豊かさ」 <世界とは何か>

JTプロジェクト3回目では,現象学的還元も難しかったかもしれませんが,質問が集中していたのは「世界」とは何か?ということだったように記憶しています。ここでいう「世界」とは,私たちが世界史や世界地図のような<世界>ではなくて,人間によって認識されるものの総体です。結局,「世界」と言っても,人間が認識して形成しているものに過ぎないという,いわば当たり前のことをいっているわけです。ここで個人としての「世界」と全体としての「世界」が一致するのかという難しい質問が,何人かの学生さんから出たと思います。ここから私の解釈をいえば,個人としての「世界」とはひとつの「世界観」であって,全体としての「世界」ではありません。しかし,全体としての「世界」は個々の「世界観」の集合体としてしか成立しないもので,こういう関係で理解すると分かりやすくなるのではないでしょうか?

國部克彦

8月27日9時11分

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