ニューリッチという価値観
先日、友人から勧められた本、「週4時間だけ働く。」をサラタメさんのyoutubeで観る。
最近は、本はとりあえずyoutubeで観て読んだことにしてしまう。
YouTubeはこちら。
https://youtu.be/ybbnTNnLkHw
新しい時代の成功は「個」の価値観で決まる
本書は、”ニューリッチ”という新しい生き方について書かれている。
ニューリッチとは、タイトル通り短時間だけ働いて豊かに生きるという新しい価値観のことであって、ガンガン働いてザクザク儲けるというこれまでの成金的リッチとは価値観が違うよ、というのが本書の主題。
ニューリッチの価値観とは、あくまでも「自由な時間」が人生の中で最も優先されることで、自由な時間と収入のバランスが新たな時代の成功の定義であると本書は語っている、そうである。
ちなみに本書の著者であるティモシー・フェリス氏は、週に4時間だけ働いて年収5000万という。
一瞬「すごいな!」と思ったが、よくよく考えれば、わずかな実労働時間でもっと年商を上げている社長さんは世の中には沢山いる。
自分が働かなくても回る仕組みを作って、スケールさせずに安定を目指す。そういうタイプの経営者だ。
以前クライアントに、仕事はせずにゴルフや旅行ばかり行っている社長がいた。社長としての在り方はそれでいいのか?と疑問だったが、その方個人にとっての生き方としては確かに成功かもしれない。
そして、社員にとってもバリバリ働く社長の下よりのんびりと安定した環境で働か方が幸せなのだろう、と今にして思う。
京都の方に、スケールさせない、売上増加させない、という斬新な戦略で成功した「佰食屋」というステーキハウスがある。
決まった手順で1日100食をコンスタントに売り切りることを目標とするこの会社の価値観は、ほどほどの収入とゆとりある時間のバランスを保つことだ。社長も従業員も残業して幾らかの残業代を貰うより、早く家に帰り家族と一緒に晩ご飯を食べられる生活の方が幸せだと言う。
少し想像してみて欲しい。
皆さんが今いる場所でそこにいる人達に「あなた達はどっちが幸せですか?」と聞いてみたとしたら。
「家族と晩ご飯の方が幸せ」という人の方が圧倒的に多いような気がしませんか。
これまで成功というものは、挑戦と発展、拡張だったが、新しい時代の成功の定義は、各々の個人的な人生の価値観そのものの実現へと変わってきている。
成功はあくまでも「個」の価値観の延長線上にある。
ニューリッチという言葉の響きに多少抵抗感はあるが(リッチじゃないんで)、わたし自身もその価値観でまさに今生きているかもしれないと気付く。
人生を幸せに生きるための要素とその序列
この平和な世の中にぼんやりと生きていても、人生半ばも過ぎると、親が死に知人が死にしているうちに胸の奥に死生観というものが生じてくる。
人はいつか必ず死ぬ。人生は一度きり。そしていつ死ぬかはわからない。
だいたい80歳くらいで死ぬのかな、と思っていたとしても、その実はわからない。
明日にでも死ぬかもしれないのだ。
朝起きて目が覚めたら「よかった」と思おう。だって、世の中にはこの朝目が覚めなかった人が何人もいるのだ。
つまり、時間は有限である。タイムアップとなれば全て消える。よって時間は人生に於いて群を抜いて価値が高い。
そしてお金は、自由を得るためのアイテムであり幸せのために不可欠であるが、時間を犠牲にするほどのものではない。
お金が何十億あっても死んだ瞬間にその価値は0になるのだし、だとしたら不自由しないだけあればいい。
想像するに、大金を使うということもなかなか難儀なことだと思う。
わたしが気持ちよく使える額は、年にせいぜい3000万くらいが限界じゃないかな。
年3000万とすると月に250万、毎週60万。そうなるとしょっちゅう洋服買ったり外食したりエステ行ったりしないといけない。
なかなかハードな消費生活だ。
皆さんなら幾らぐらい使えそうですか。
話は横道に逸れたが、時間>お金 という序列の真ん中に、人生を幸せに生きるために重要な要素がもう一つあることを忘れてはいけない。
それは「何をして稼ぐか」=仕事である。
仕事は人生の時間の多くを使うものなので、時間の次に重要な位置に入る。
時間>仕事>お金
この序列を守れば、大抵の人は幸せに生きられるんじゃないかと思う。
少なくともわたしの場合は、それ以外の組み合わせでは幸せは実現しない。間違いなく。
わたしの場合
わたしは今個人事業主として働いている。
何をしてもいいし、どこでどう働いてもいい。わたしが売りたいものを売りたい金額で、買いたい人だけに売る。生活を保障しなければいけない社員もいないので、自分が納得できる金額を稼げれば良い。
というように全てが自由であるからこそ、わたしが幸せであるための自分なりの「3つのルール」を設けている。
一、1ヶ月に15日以上は働かない
二、愛のない仕事はしない
三、息子のご飯が最優先
一は、わたしは人生の残りの時間を、この地球の素晴らしさを味わうために使いたいと思っている。美しい景色を見たり美味しいものを食べたり、気の合う仲間や好きな人と時間を過ごす。まだ行ったことがない国にも行きたいし、まだ会ったことのない人達に会いたいと思う。
そして、新しいことに挑戦するための準備や学びにも時間が要る。そのために残りの人生の時間の半分は必要だ。
二は、クライアントのことですが、この社長さんのために頑張ろうと思える会社の仕事だけ受ける。
出会える人の数は限られ仕事をする人の数はもっと限られる中、「この人は!」と思える人にわたしの時間を使いたいと思う。
「この人」というここら辺は主観的で定義が曖昧だが、お会いした時の直感を条件より優先するということを必ず守る。
三は、息子にご飯三食をきちんと食べさせるということだ。
息子にちゃんとご飯を用意できないほど何かに没頭することがあれば、その時わたしは親の自覚を失ってしまっているのだろうと思う。それは単にご飯の問題ではなく、自分の存在意義や人間として大切な何かをダメにしてしまいそうな気がするのだ。
仕事が大好きなのでやりすぎないように自戒の意味も込めている。
自分なりのお金と時間のバランスを保ち、心地よく働く。そして、一番大事なことを最優先する。
ここにわたしの幸せがあると思う。
幸せとは極めて個人的なものである。
お金が優先順位一番という人がいてもいい。目が回るほど忙しい方が充足感があるという人もいるだろう。自然の中で自給自足で生きるというのも尊い。
その人の価値観に本当に沿っているのであれば、どれも間違いなく素晴らしい。
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