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「やりきり」って言われても正直よく分からない問題について考えてみた

最近、「やりきり」という言葉をよく聞くようになった。
若干もやもやしたので、「そもそも「やりきる」って具体的にどういうこと?」と考えた。いざ考えてみると意外と奥が深かったので整理してみることにした。

なぜ「やりきり」がこんなに難しいのか

考えてみると、「やりきり」が難しい理由って主に3つあると思う。

  1. 定義があいまい → 人によって「やりきった」の基準が違う

  2. 状況依存 → 同じ目標でも、置かれた状況で求められる「やりきり」が変わる

  3. 心理的ハードル → 根性論に聞こえ、完璧を求めすぎて、かえって前に進めなくなる

だから、まずは「やりきり」のパターンを理解して、状況に応じた対応を考える必要がある。

私が観測した「やりきり」の5つのパターン

よく聞く/ありそうな「やりきり」を分解してみた。

1. 締切との戦い系

典型的なのは「今週中に企画書出せ」ってやつ。時間との勝負だから、ある意味シンプル。でも、ここで大事なのは「とりあえず出せばいい」わけじゃないということ。

大事なのは、限られた時間の中で「どこまでやるか」をはっきりさせること。例えば企画書なら、最初に必須の要素を決めて、それを優先的に仕上げる。あとは残り時間と相談しながら肉付けしていく。完璧は求めないけど、手は抜かない。そんなバランス感覚が重要になる。

2. 過程重視系

「新システムの導入頑張ってね」的な。結果よりも「どう取り組むか」が重要になる。

ここで大切なのは、結果だけじゃなく「どう取り組むか」。最初の計画通りにいかないことのほうが多いから、途中での気づきや学びを大事にする。マニュアル通りじゃないアプローチが正解かもしれないと、、そういう柔軟な姿勢が必要になる。

3. 気持ち系

「苦手な案件だけどなんとかしろ」みたいな。これが一番やっかい。

気をつけたいことは、無理に前向きになろうとせず、自分のペースを大事にすること。必要なら休憩も取る。
リソースを見直して、やらないことを決める・やるためにできることはなにか?リストアップするところから純粋に始める。
心理的なものがあれば、「楽しく進めるためにどうするか?」「何がネガティブ要因か?」と固定概念を見つめ直してみても良いかもと思う。
大体行動の量か、思考の量が求められることが多い。

4. チームプレー系

「みんなで目標達成するぞ」という意味のやりきり。

要は、他のメンバーと話し合えているか、進捗を共有できているのか、孤軍奮闘せずに視野と視座をコントロールできているかが大事だと思う。

5. 自分との約束系

生き方・仕事に直結する最重要なやりきりだと思う。長期的な目標に関わるものが多い。日常のタスクの実行率もある。

もう一度いうが、最重要だと思う。

自分の軸を見失わない、他人の評価に振り回されないためにも、小さな成功を積み重ねる事が大事かと。
「約束を守る」が一番当たり前で一番難しいのかも知れない。
緊急度が低くて重要度が高いタスクに取り組みきれている場合は、こちらも当てはまる。

結局、仕事もなんでも自分との約束になる。

時代の流れ的にも今後ますます、自分が自分との約束を守れるかどうかが重要になると思う。

「やりきり」を持続可能にするために

「やりきり」は持続可能性が高く、柔軟性ももたせたい。長期的に「やりきり」を続けるためのポイントも考えてみた。ただ単に目標を達成するだけでなく、その過程を無理なく、そして健康的に維持することを念頭においている。
個人的には以下4つが特に欠かせないポイントかと。

  • 自己理解を深める
    自分のペースや限界を知り、無理なく進める方法を見つけることが、持続的な「やりきり」を支える基盤となる。

  • 小さな成果を"自分が思っている以上に"重視しておく
    目標を小さなステップに分け、進捗をこまめに振り返ることで、達成感を得ながら着実に前進できる。

  • 柔軟に目標を調整する
    状況に応じて計画や目標を見直し、適切に調整することで、無理なく進み続けることができる。

  • 健康的なペースで進む
    無理をせず、体調や精神状態に合わせて進めることで、燃え尽きることなく進めていくことができる。(何でもそうだが、、上がれば下がることもあるので、モチベーションも気持ちも変化があるものだと受け入れていたりします。)

結局のところ

「やりきり」ってなにか。
今の私にとってのやりきりとは、『その状況に合った「終わらせ方」「成果の出し方」を見つけて、自分自身との約束を守ること、そして守れるように諦めずに実行・試行錯誤していくこと』だと思った。

そしてそれが「持続可能なもの」であるほどに自分自身や、他人との信頼関係構築に積み上がる。

完璧な「やりきり」なんてない上に、ただの根性論ではない。とはいえパターンを知っておくと、次に「やりきろう」という話になった時に、何をどうやりきるのか?と考えやすくなるはず。。

私も日々試行錯誤中ですが、みなさんはどう「やりきって」ますか?

ここまでお読みいただきありがとうございました。


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