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73mくらい先、綺麗なアジサイが咲いてるようです
一雨来ると
そうは予想してくれる彼らであるが、「ブラック・スコールか、空に三つ廊下かよく分からない空模様ですね?」とか「雨とカプチーノでも聴きますか」とまでは行ってくれない。
色々よぎった。というか、確かにそれでもいいかもしれないという甘い期待を覚えた。いつもの如く、本を読み、講義を受け、本を読み、本を読んで。晴耕雨読というか、晴読雨読だなこりゃと誰かに言われそうだ。
なんでもかんでも、ちょっと近過ぎたのかなと。それはつまりなんでもかんでも速いほうが、速くなければこの身体が耐えられないような、そんな病理に蝕まれているかもしれない恐怖とまでいわない、感。
不合理性、或いは非計算可能性、遅さ
いやいや、いよいよ消減していくかに思えたけれど、特に日本では、どうにもそうではないらしい。むしろ、それを取り戻そうとしている。そうしないと死んでしまう人間もいるし、そうすることによって得られる利益を得る人間もいる。
随分小さくなったものだな。知らんけど。でも、情報化が本格的にやって来るような世界で暮らしていたら、もっと大きな空白のなかにあったのだろう。自然を聴いて、もっと雑音があって、その分いざこざもあって。
ナンセンスかどうか、誰も必要としないとかは関係ない。ただ、そういうものがあったらと思うと、心がね、なんかワクワクすんの。
軽くなるというか、そういうのもええんやって気づくと、小さいころに夜まで起きていることが出来たような、快感というか、知らない世界に踏み込んだ時に似ている。
無駄と言えばそこまで。或いは、不便益とかかな。でも、あったらあったで、もしかしたら欲しくなっちゃうかもしれないもの。直線を、曲がり曲がった道にしてくれるような。
最速とか、効率性とか、某ハンバーガー点が好みそうなものじゃなくてね。
いや多分、これはなんでもいい。
つまりこれは、ほぼすべてのものが、もう結構効率性を極めているように見えていることの裏返しかもしれない。
目的地に行こうと思っていた
カーナビは、もちろん無機質に、最短ルートと高速を利用する場合の料金を表示してくれる。一つの一つの音に、なんら抑揚は・・・ないように見えた。
カーナビの指示するままに、もう運転するのも嫌になっているのだろうか。(免許持ってないから運転したことねーけどね)
あぁ、カーナビなどなくとも、無意識に最短ルートで道をゆく人間は、ある意味で機械的なのかもな。
だからねこう思った
カーナビが、カーナビの役割をちょっと棄ててもいいじゃんね
カーナビの役割は、確かに「カーナビゲーション」だ。でもそれも毎回だとなんかうざくなってくる。もういいよ、ってかんじに。はいはい最短距離ね。まぁ近代の象徴らしいこと。
73mくらい先、綺麗なアジサイが咲いてるようです
突然こう云われたら、わたしは何かの故障だとはおもわない。あぁ、機械も無駄なことをしてくれたのかなと思う。(たとえそれも予めプログラミングされたものだったとしても)
道案内しないカーナビ
機械の不格好なのブレーメン音楽隊
遅いインターネット
変なリズムを生み出す電動歯ブラシ
泣くようにタバコを出す自販機
いじけてんのか!ってくらいにしか振動しない椅子型マッサージ機
どれもこれも、芸人のネタでありそうなしょうもないものに見える。まぁ、それでもいい。
綺麗なアジサイを、道案内というどうでもいいものよりも、教えてくれたなら、それは言葉で表しようのないほどの、何かの感情を湧きあがらせてくれるかもしれない。
それは、市場には組み込んでほしくないけどね・・・。
と
今日も大学生は惟っている。
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