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ハートくん
とある動物王国に行った際の話。平時は行われているドッグショーが春先まで中止ということで、代わりに公開練習なるものを行っていた。時間も微妙だったので、断念しようかと思ったが、3歳児が犬を観たいということで、覗いて帰ることにした。登場したのは、6歳のハートくん。犬種は知らないが(誰か教えてw)、なかなかいい顔立ちで賢そうなやつだ。
公開練習はさくさく進む。ブリーダーの意に沿う動きができたらめちゃくちゃ褒める、そして褒めて褒めて一連の動きを覚える、という感じらしい。アジリティとかいう、動きづくりみたいなこともしてた。基本は大事、頑張れ、ハートくん。
聞くと、以前のハートくんは、牧羊犬として羊を追いかけていたらしい。(そういえば1,2年前にそんなショーを観た気がしなくもない。笑)これは、ハートくんにとっては大幅なキャリアチェンジといったところだろう。犬の6歳は、GoogleのAIいわく、人間でいう40~47歳くらいらしい。となると、彼も老いには抗えないということか。まぁそんなこともある、マラソンならともかく、体力や俊敏性が求められる動きを40歳越えてから行うのには限界があるのだろう。サッカーでもそこまで長く現役してるのもキング・カズぐらいよな。不本意だったかもしれないが、次のキャリアでも花開くようぜひ頑張ってほしい。
俺のこれまでの人生にもあったが、この先の人生、意に沿わない仕事を強いられること、理不尽なキャリアチェンジが起こることだってあるだろうし、ランタメも1度や2度は方針を大幅に見直すべき場面もあるだろう。だが、それは俺ごときが及ばないようなところから「置かれた場所で咲きなはれ」と言われているのかもしれない。そんなときに、ハートくんのように腐らず愚直にまっすぐな心で努力できる人間になりたい、無心に拍手する3歳児を横目に、30歳児はこう思った次第である。いや、なんの話してるの、俺?
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