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日記29

朝、起きて、感覚で遅刻を確信した。携帯電話に目をやると8時16分。クソが!!なんだって、8時16分なんて微妙な時間に目が覚めやがる!!頑張れば、ギリギリ間に合うかもしれない時間だ。これが9時とか、10時だったら開きなおって、のんびりシャワーでも浴びるだろう。でも、この時間なら急がざるを得ない。僕は飛び起きて、洗面所へ向かった。跳ね上がった前髪へ乱暴に水をかけた。Tシャツに適当なズボンをはき、急いで家を出た。

僕はイライラしていた。これが月曜日でなかったならば、問題なかった。月曜日の1時間目、僕は担当すべき授業があったのだ。1時間目は8時40分から始まる。授業がなければゆっくり職場へ向かえたのに。クソ!!俺は時間割担当者を憎んだ。なんだって月曜日の1時間目に俺の授業を割り当てやがる。無能すぎる。月曜日くらいゆっくりさせろ、急に授業なんてさせるな。どうせ、どいつもこいつも眠そうで泥みてえな表情してるに決まってる。うちのような教育困難校、そんな中、授業させるなんて拷問以外の何者でもないだろう。ああ、腹が立つ腹が立つ。

なんでこんな日に限って、寝苦しくないんだ!?急に快適な気候になりやがって、本当に腹が立つ。全てのことが、俺に寝坊をさせるために仕組まれているみたいだ。

信号の流れも良好、踏切のタイミングも悪くない、交通量もいつもに比して少ない、すべてが「ギリギリ間に合うかも」と俺に思わせやがる!!実際、かなり間に合いそうだった。しかし最後の信号で止まると、俺の前方にやけにノロノロした車が割り込んできた。この車のテールランプ付近には「障がい者を示すマーク」と「高齢者を示すマーク」がくっついていた。ああああ!!やりやがったな、コンチクショウ!!ビビるくらいノロノロしている!!返納しろ、さすがにその運転スキル、危険すぎる!!頼むから返納してくれ。おれはそのドライバーの家族を憎んだ。責任持って返納させるべきだ、致命的な自己を起こしてからでは遅い。そして…右ウィンカーを出したまま、急に往来のど真ん中で止まりやがった…なぜ曲がらない!!さっさと右折しろ!!おれが、遅刻しちまうだろうが!!!

実に様々な方向へ憎しみがあふれる朝だ。結局おれは2分ほど遅刻した。

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