短歌 007

ばあちゃんがショートケーキとコロッケを
まぐまぐ食べるの見て胃もたれ

紙の上をペンが走るの自然とね
そんなふうに絵を描きたかった

生きるため生きるためだと言い聞かせ
食べることをやめないおもち

おててがね、くりーむぱんだね、わたしのて
後に死にたくなるとも知らず

目を描いた。大きな大きな目を描いた
この世の悪はおかげで消えた

「やめよっか」寂しい瞳に吸い込まれ
散りゆく貴方をあつめる夢か

騒がしいスターバックスのすみっこで
甘く囁くフラペチーノ

冬の海で首を絞められ殺されて
幸せだったと言える日が来る

瞳には反射している僕がいて
そのまた瞳に映る君

ぎすぎすの髪の毛をまとめきつく結う
そこからはみ出すのが私なの

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