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SpirからClockwiseに乗り換えた話

しばらく、社外のミーティングの調整にはSpirを使っています。大昔にCalendyから乗り換えてしばらく、とてもお世話になっています。

Spirの求人に応募するくらい好きなプロダクトなのですが、今回そんなSpirからClockwiseという別プロダクトに乗り換えました。

期待していたよりもずっと良かったものの、体験しないと分からない事がある上に公式が英語なので、体験や乗り換えの経緯を日本語でシェアできればと思います。

乗り換えた理由

SpirとClockwiseの共有カレンダーに、機能的な差はあまりありません。むしろSpirの方が多機能かもしれません。日本語で使えるのもSpirの方です。

それでもClockwiseに乗り換えたのには、いくつか理由がありました。

1. 社内でのコスト削減から連なる期待

先日から、社内のミーティングワークに正式にClockwiseを導入しています。

このプロダクトは社内MTGの調整コストを下げてくれたのですが、2022年3月25日、そんなClockwiseに、社外の人とのMTGにおける日程調整用のカレンダーが機能追加されました(β版は以前から提供していた模様)。

その通知を見て同機能をSpirと並行する形で使い始めたのですが、この時すでに、社内に導入した際Clockwiseが日程調整コストを削減してくれたことから、同じことを社外の人との調整でも実現できるのではないかという期待がありました。

2. 社内カレンダーとの連続性

Clockwiseは基本的にプラグインで連携させたGoogleカレンダー上で使用します。この時のUI上に共有用カレンダーのリンク発行ボタンがあるので、社内のMTGを作る"いつもの画面"からリンクを発行できます。

Googleカレンダー上のClockwiseパネル

これは個人的に重要なことで、自分はGoogleカレンダーは常時と言えるくらい高頻度で開くので、ブックマークバーからページを開くよりも体験に連続性がありました。

3. 共有時のUIの簡潔さ・選びやすさ

Clockwiseの共有カレンダーはSpirよりもCalendy寄りで、シンプルな日ごとの選択式のUIです。

シンプルであることも良いことですが、それに加え大きな特徴があります。それは、どこがベストな日程なのか表示してくれることです。

Clockwiseの共有カレンダー。PC版(左)とスマホ版(右)

個人的な体験として、Spirでのカレンダー共有を受けた時、せっかく時間を取るなら相手にとって"最も"都合が良い日程を選びたい(けど出来ない)というペインを持っていました。

Clockwiseはこれが出来ます。
この「BEST」の表示があるだけで、共有された相手が日程を選ぶのに躊躇や思考がなくなりそうですよね。

余談ですが、この「BEST」といった表示はClockwiseの推しの機能で、社内カレンダーでも同じことを実現できます。

4. パフォーマンス

Clockwiseは、Spirに比べパフォーマンス的に優秀です。
体感として明らかでしたが、この機会に定量的に比較してみます。結論としては、Clockwiseの方が倍以上速かったです。

共有カレンダー(Clockwise vs Spir)

相手にURLを送って使う共有カレンダーは、次のような成績になりました。

共有カレンダーのパフォーマンス比較
  • 表示まで(水色):33ms vs 195ms

  • Javascript等の読み込み(黄色):4,144ms vs 10,695ms

  • スタイルと画像の読み込み(紫+緑):541ms vs 776ms

  • その他の処理(灰色):524ms vs 1,083ms

  • 合計:5,242ms vs 12,749ms
    (画像中にある"Idle"は収録停止までの操作ラグなので計測対象外です)

編集画面(Clockwise vs Spir) 

次に、共有カレンダーの編集画面は次のようになりました。

編集画面のパフォーマンス比較
  • 表示まで(水色):107ms vs 457ms

  • Javascript等の読み込み(黄色):12,814ms vs 28,295ms

  • スタイルと画像の読み込み(紫+緑):116ms vs 1,618ms

  • その他の処理(灰色):524ms vs 2,565ms

  • 合計:13,561ms vs 32,935ms

収録環境
マシン:Macbook Air, OS:Big Sur ver.11.6.4, CPU:1.2GHz Core i7, メモリ:16GB, ブラウザ:Chrome ver.99.0.4844.84

まとめ

Clockwiseを既に社内で使っている場合、Spirからの乗り換えは個人的に蓋然性があります。それは次のような理由でした。

  • Clockwiseに満足していたところに新機能追加があったことがきっかけ

  • (Clockwiseを既に社内で使っている場合)社外との調整も体験的により連続的でスムーズ

  • 共有カレンダーで日程を選びやすい

  • Clockwiseの方がパフォーマンスがよい

最後に

ここまで乗り換えた経緯について書きましたが、
Spirをサゲる意図はありません、本投稿は、単にそういうユーザーがいるんだという表明にすぎません。

あらためて言っておくと、
Spirは素晴らしいプロダクトです。

テレワークの浸透・円滑化に貢献されていますし、少なくない人にとって無くてはならないプロダクトになっているように思います(5日前の自分のように)。
それにアップデートも頻繁で、Calendyなどの先達と比較しても機能的に優位です。

また国内の企業という親近感から、個人的にも彼らに頑張ってほしい・勝ってほしいという気持ちで居ます。

以上のようなことから、できれば彼らにこのレビューが届いて、開発者の皆さまのプロダクト改善に役立てば幸いです。

Clockwise社については、彼らはアメリカの企業ですしまだ100名以下の規模なので同社の誰かがこれを見る可能性は低そうですが、今のところ、ただただ褒めたい気持ちです。良いプロダクトと素晴らしい新機能をありがとう。あなたたちの生産性についてのコンセプトが大好きです。もし見ていたらリプライください。

(それでも敢えて何か言うなら、非ネイティブの感覚ではプロダクト名含めブランディングが地味で、ちょっと記憶に残りづらいと感じます。Clockwiseという名前を見るたび思い出す、有名で僕の嫌いな偉大なる経営者の言葉を下記に贈ります)

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