【🇮🇹イタリア校⑤】波乱万丈女子8人旅 in バルセロナ

　Ciao!イタリアからこんにちは、べねじくとです！
私は今年イタリア校に入学した1st yearで、とてもよくブログを書いてくれているポモドーロの同期です。もともとイタリアに来てから一か月くらいしたらブログ書こうかなーなんて思っていたんですが、先延ばしにし続けた結果、約二か月半がたった今頃初登場になってしまいました、、（投稿してないだけで途中まで書いた文章もちゃんとある！）
初投稿の今回、何を書こうかなーと思っていたらポモドーロがmid-term breakについて書いた記事を投稿していたので、私も波乱に満ちたmid-term break中の旅行について書こうと思います。

スペインといえばサグラダファミリア

いざバルセロナへ

　今回のmid-term break中、私は友達７人（ノルウェー人、アルバニア人、ボリビア人、コスタリカ人、イタリア出身の中国人、フィリピン人、カナダ人）と一緒にスペイン・バルセロナに行きました。
　最初の2日間の週末はそれぞれのんびりと過ごしながら旅行に向けて準備していました。そしていざDuinoを出発。ベネチア空港に午後7時ごろに到着して、軽く食事をしよう、ということになったのですが、私たち女子8人はみんな揃って仲良くマルゲリータを食べました。ちなみに、これはその日私にとって二回目のマルゲリータでした。昼食でマルゲリータという名のフォカッチャにトマトソースとチーズをかけたものを食べていたので、正直「またか、」とは思いましたが、結局一番安いマルゲリータを選びました。その後、スムーズに飛行機に乗り、夜12時過ぎにバルセロナ空港に到着。
ここから、サバイバルが始まりました。

女子8人、サバイバルする。

　そう、ここからが過酷でした。私たちは夜12時過ぎにバルセロナ空港についたので、当然バルセロナの中心部に予約を取ったホステルにその時間から向かってチェックインできるはずもなく。私たちに残された選択肢は、といういうと。

「空港で寝る」でした。
これだけではそんなに過酷には思えませんが、考えてみてください、いくらバルセロナといってもハロウィンのバルセロナです。寒いんです。そんなことを言っておきながら、私たちは寒さをなめ切っていました。最初は、比較的暖かいLuggage Claimで寝ようとしてたのですが、「最終便が到着して、もう届く荷物がないので出てください」と言われてしまい、空港を入ったらすぐにあるロビーの端の壁際に横になって一夜を過ごすことになりました。最初は、横になれてよく眠れそうだなー、と思って、リュックをとられないように枕にして寝始めたのですが、眠りと覚醒の狭間にあるときに、急に床からの冷えに耐えられなくなり思わず体を起こしてしまいました。その時、私はパーカーの上にダウンジャケットを着ていたのですが、それでも震えるほど寒かったです。周りの友達を見渡すと、寝るのをあきらめた人がほとんどで、カナダ人の友達はダンゴムシのように丸くなって寝る努力をしていました笑（本人に聞いたらずっと目を閉じて丸まっているだけだったらしい）
荷物を盗まれるかもしれない恐怖と寒さと戦いつつ、早く時間がすぎないかと30分に一回くらいは時計を見てみんな肩を落として、会話もせずにただひたすら時間を過ごしていました。そんなこんなで何とか生き延び、朝5時半ごろ、そろそろ移動するか、ということで地下鉄に乗ってバルセロナの中心地まで行くことになりました。

もう空港ではねません。

Day１

　ここからやっと本格的に一日目が始まるわけですが。ここでもいろいろありました。
　サグラダファミリアに行って、中に入るか入らないか、チケットのお値段が高かったのでみんなで話し合っている間にチケットが売り切れ、結局誰も中に入れず。そして、Park Guellに無料エリアがあるから行こう、ということで地下鉄に乗り、急な坂を登り、登り、そして登り、やっとついた！と思ったらみんなチケットを買うのに並んでいる。無料エリアがあるのになんで？と思ってスタッフの人に聞いたら、

「無料エリア？ああ、三年前になくなったよ」

え？3年前？
ここで私たちのプランが一つ消えました。
　入場料を払って入るかとも考えましたが、入場料が高く、断念。昼ご飯を食べに行くことにしました。久しぶりのまともな食事にみんな目を輝かせ、私は友達とパエリアをシェアしました。それまでパエリアは食べたことはありませんでしたが、本場のパエリアはおいしいですね。魚介類の出汁を感じました。そして久しぶりのおいしい米にももちろん感動。
そのあとは見晴らしのいい場所に行って、バルセロナの町を一望して、ホステルに戻りました。

Day2

　この日は朝ごはんを通称ヌテラブレッド（食パンにヌテラを塗っただけ）で済ませて、近くにある市場が有名だから行ってみよう、ということで向かったら、何も開いていませんでした。なんでだ？ということで急いで確認してみると、その日は「All Saints Day」、祝日であることが判明。そこからとりあえず地下鉄に乗って、Gothic Quarterに行くことに。なんとも言葉に言い表すことのできない（多分ボキャブラリー不足）雰囲気のある場所でした。建物はどれも古く密集していて、人通りもなく、道も狭くて、日差しの影響で暗いはずなのに、とてもきれいで魅力的な場所でした。
その後、お昼が近づいていたので食べ物の市場、La Boqueriaに向かうことに。しかし、そこも祝日のため開いておらず、結局某タコスチェーンで昼食を食べました。食事を済ませた後はぶらぶらと周辺を歩いて、Arc de Triomf（凱旋門）を見に行き、公園でゆっくりするなどして過ごしました。
その日の夜ご飯は、エンパナダスというパイ生地にいろいろな具材を詰めた料理を食べました。おいしかった。

Gothic Quarter。どこか不思議な雰囲気がありました。

Day3

　この日はあまり天気が良くなく、とても寒く、風も強かったのであまり多くのことをしなかったので、夜ご飯の時に感じたことについて書きたいと思います。
　この日の夜ご飯は、近くのベーカリーでバゲット、スーパーでトマトとチーズを買ってホステルのキッチンで作って食べました。食べ終わった後、かなり長い間みんなで話していました。最初はどうでもいいような話や恋バナみたいなことをしていましたが、そこから深い話になって自分の見解や自分の国ではどういう風に話されているかなどを話していました。こういう話を日常の普通の会話から派生してできるのはUWCの一つの特徴だなと思います。誰かが「○○について話そう」と言ってトピックを決めなくても、自然な会話の流れで「あなたの国ではどんな感じなの？」など聞いて話を発展させていろいろなことを知ることができて、普段の会話でも学びがあります。

旅の最後に壮大なドラマが待っていた。

Day4

　Duinoに帰るこの日、私たちは２つのグループに分かれました。市場に行く組と市場に行かない組。私たちが乗る予定だった飛行機は正午過ぎだったので、飛行機を逃すというリスクを避けるためにホステルにしばらく残ってから５人で地下鉄に乗って空港に向かいました。その途中で、旅を始める前にいろいろな人たちから散々脅されたけど何も盗まれなかったし、危険なことはなかったし、よかったね、私たち優秀だ！なんて話をしていると、ある子が突如言いました。

「あのさ、私たちもしかしたら違う地下鉄乗ってるかも、、」

全員「、、は？」

その事実を聞いた時には衝撃でしたが、よく考えてみたら、来る時とみている景色が違うなーとも思ったりはしていました。でも、本当に違う電車に乗っているなんて！！
　そして気が付いた時にはもう遅く、私たちはまったく違う路線の、終点まで一駅のところにいました。ということで、一旦終点まで乗ることに。しかし、この時点でゲートが閉まる予定時間の約１時間前。その駅から空港の最寄り駅までは約50分かかります。私たちは意を決して同じ電車に乗って元居た駅に戻ることにしました。その5人の中で私とノルウェー人の友達は絶望感に満ちており、イタリアに帰るための別の便を探し、チェックインしなければいけな荷物を持っていたコスタリカ人の子は割り切って、私はここに残る、また一晩過ごす！と決意を固め始め、カナダ人の友達はそんな彼女を見て、「私は彼女を置いていけない、私も残る！」と言ってコスタリカ人の子に「いや、あなたは帰って」と言われ、そしてボリビア人の子は”We’ll make it, it’s fineeeeee.”と言ってやたら冷静だったことを今でも鮮明に覚えています。そしてやっと正しい地下鉄に乗ったかと思ったらここからが約25分と長かった！そして、何を思ったのか、カナダ人の友達はその混乱した地下鉄の様子をVlogに収めはじめ、ノルウェー人の子はノルウェー人の2nd yearに、コスタリカ人の子はお母さんに電話をかけていました。普通に考えてカオスすぎる。
　そして、とうとう空港に着いたとき、私たちはとにかく走り、謝りながらセキュリティチェックの列を飛ばしてセキュリティチェックを受けました。しかし、こういう時に限って運は悪いもので、なぜか薬物の疑いで止められてしまい、体のチェックを受けました。もちろん何も薬物の反応はなく、通してもらえるかと思ったのですが、いくつか検査官に質問をされました。

検査官「お母さんはどこにいるの？」
私「日本にいます」
検査官「、、？（困惑）えっと何歳？」
私「17歳です」
検査官「、、？（再び困惑）えっとここにお父さんかお母さんいる？」
私「いません」
検査官「、、？（またまた困惑）まあ行っていいよ」

この会話は本当になんだったんだろう、と今になっても思います。
　そんな変な会話を経て、私たちのゲートに向かってダッシュ！
そしていざゲートに着いた！早く入らないと！と思って息を切らしてゲート着くと、まだ私たちの便の搭乗は始まってもいませんでした笑
そこからは何とかスムーズ（？）に帰ることができました。ほんの数日間しか離れていなかったはずですが、Duinoに着いた瞬間、「あー帰ってきた！」とみんな言って安心していました。

波乱万丈な旅の終わりに

　ここに来てから二か月半もたつと、気がつけば家のように感じていることに気が付きました。普段は文句を言っているメンサの夜ご飯も何気に恋しくて、（多分旅行中に全然野菜を食べてなくて久しぶりにサラダを食べたから）自分の部屋に帰ってきたときに少し安心したのはUWC ADが自分の居場所になってきたからだなと感じました。

　ここまで、私の波乱に満ちた旅行（ほとんど観光については書いてない）について書いてきましたが、UWCでの生活（番外編）ではこんなことができる、いかに強い人間に成長することができるかが伝えられていたらうれしいです。カレッジでの生活や生活を通して感じたことなどについてもこれから積極的に書いていこうと思っています！

　それでは次回の投稿でお会いしましょう！Ciao ciao！