何者 読書感想文


私は今現在M1で、インターン募集を眺めながら、就活??をしている。
1年間浪人生活を送ったので今年24になる。24歳とか人生のピークだろとか、イケイケだろとか思ったりしてたけど、現実は違うみたいだ。今が下降線を辿っているのか、それとも、これから思い描いたピークがあるのだろうか。

周囲の人間は社会に飛び出している。今更だけど、羨ましく思う。学部卒の理系なんか必要とされないみたいなことを聞いたし、8割くらいが院進するから、特に考えずに院進した。結局のところ、実験は好きではないし、研究職に憧れを持っていない。就職するかは置いといて、学部時代に就活しとけば良かったのかも。

進学校?→浪人→旧帝大の理系→大学院と歩んできた。別に勉強が好きだったわけではないんだが。
サッカーが強い高校に入りたいと思い、背伸びして受験したら受かってしまった。進学校?ということもあり、みんな頭良かった。某旧帝大に70人くらい?。
有名大学に行く人が多いし、浪人する人も多い、自分にもくだらないプライドがあるせいかその辺の大学には受験しなかった。浪人生の時に、中学時代のクラブチームの人と飲み会があったが、サッカー推薦で高校進学した奴らばっかなので、勉強もあまりせずに大学に行っていた。そいつらより頭いいのに、なんで私は勉強しないといけないのかと不意に思ってしまった。その時に思ったのは、プライドしかないと。進学校に行ったのだから、有名大学に行かないといけない…
無事?、旧帝大の理系に進学し、また同じことを思う。旧帝大の理系に進学したのだから、大学院に行かないといけない…
企業を調べていく中で、自分のなかでハードルだけが上がっていくように感じるこの頃。「何のために勉強するのか?」島田紳助のこの問いに娘さんはこう答えたらしい。「選択肢が広がる」と。昔に、納得した覚えがある。
昨年、同じ大学の友人が4年生で中退した。今は社会人1年目で、高卒として働いている。自分に同じ選択ができるだろうか。いや、できない。クソみたいなプライドがあるから。
勉強することで、選択肢が広がると思ってたのになー。実際は選択肢が狭まっているように感じる。周囲の人から見たら、どうかは分からないが。自分ではそう感じる。


やっと、本に触れる。「主人公に自己投影してしまった。」この感想をよく見かける。私もその1人だ。最後らへんはグサグサ刺されすぎて、速読してしまった。
自分も拓人同様に「何者」になれると思っているから、理想/プライドが高いのだろう。自分は客観視できていると思っていたが、傍観者だっただけかも。

自分なりに登場人物を区分けしてみた。
こうたろう:やりたいことがあり、それを追いかける行動者。
みづき:理想はあるが、やるべきことがある。
ギンジ:最終的な理想はあるが、やるべきことがある。
たかよし:理想があり、それに執着するが傍観者。
たくと:何者になれると思い、傍観者。
りか:何者になりたいと思い、行動者。
対極同士は釣り合わないのかなと。たかよし↔︎みづき、たくと↔︎ギンジ、たかよし↔︎ギンジ、たくと↔︎みづき?、こうたろう↔︎りか?
一方で、横は繋がれる。

長くなってきたので、最後にするが、何者になれると何者になりたいは違うことをりかに痛感させられた。傍観者じゃなくて、行動者にならねば…

ハイキューから抜粋
「今日敗者の君たちよ 明日は何者になる? 」
「今日、何をする?昨日を守って、明日何になれる?」




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