旅の思い出その10 死を待つ人の家
朝一番でマザーテレサの死を待つ人の家に。
今回の旅の目的の一つ。
この町は空気が汚く町も凄い状態
完全に喉がやられてる。
受付を済ませ、ミーティングに参加し
僕たちはボランティアを始めた。
20歳の僕たちにはスゴク衝撃的だった。
ただ毎日死ぬのを待ってる人たちがいる。
インドの人は輪廻転生を信じ、ガンジスに戻ることが最高の幸せ。
お金持ちはガンジスのほとりでキレイに焼かれ、川に流される。
そうでない人は木を買えるだけ買って、半焼けで流される。
その川でみんな沐浴をし
体を洗い、その水でチャイを作り飲む
道ばたでは沢山の人が死んで行き
数えきれない物乞いたちが群がる。
その光景を毎日見ていた。
ふと、藤原 新也さんのメメントモリという本の中の
人間は犬に食われるほど自由だ。
という文を思い出した。
N君は洗濯、僕は配膳
ボランティア中に色んなボランティアの方から沢山の話を聞いた。
一日があっという間だった。
宿に戻りN君と語り合った。
お互い体力も精神的にもかなり疲れていた。
考えさせられる事も沢山あった。
精神的に一番きつかったのがこの町だろう。
N君が重たい口を開いた。
なー、ヒマラヤ見に行こう。多分めちゃめちゃキレイやで。
ボートに乗ってさ、湖からさ、ヒマラヤを見たい。
精神が完全に崩壊していた。
二人とも無言のまま
なんだか涙が出て来た。
何だったんだろう
二人でずっと泣いていた。
悔しかったのか
自分たちの無力さに気づいたのか
なんだか良くわからないまま
泣きながら眠りについた
次の日
僕は洗濯、N君は配膳。
途中何回も泣きそうになったが無事終了。
沢山の友達が出来た。
そんな毎日を繰り返し
僕らはまた少し大人になった。
沢山の生き方
沢山の愛の形に出会えた。
自分探しの旅か、良い経験が出来た。
さあN君!これからどこに行こう?
ネパール!!
ヒマラヤ!!!
マジか?
おう!!
あれは精神が崩壊してたんじゃなかったんだ笑
よっしゃ、見に行こう世界一高い山!!
ってかもうお金が底つきそうだ笑
インド編が終わり次第、急遽いったネパール編書きます!
次回ネパールからインドに戻って来たとこから続きます。
マザーテレサの愛を感じることができ嬉しかったです!!
楽しい事ばかりではない、やっぱりヘビーだインド!!
死と向き合ったキーマンと、急にヒマラヤが見たくなったN君の旅は続く。。
PS、後日あの日なかっちがなぜ泣いていたのかわかりました。
お腹が痛かったらしいです。そういえば夜中何回も部屋を出て行ってました。
もう素直じゃないんだから。N君がもっと好きになりました。以上