見出し画像

《休憩室+終末漏》 考えない日記:サイコロ 蝶 写真家 25.01.05-07

今日で休日もおわりだ、
そう口にしながら友人が入り口の戸を閉めた。家族の悩みを話したかったみたいだ。閉店してから近場へ一杯だけ飲みに行くことにした。
正月連休でまだ開いていない店もあり、初めてのチェーン店にした。友人はサイコロをふってゾロ目が出れば無料に、偶数だと半額に、そして奇数だと二倍価格になるという酒の注文アトラクションをやった。結果は倍額の奇数だった。(それでも早い時間だったのでタイムサービスで飲み物は全品半額になり、結局通常価格で大ジョッキだった)
私はそういうものに自分の気分を操られたくない、と心の中で呟き、やらなかった。
一杯で帰るつもりがもう一軒ということになった。近くのビール醸造所。レモンサワーやラムもある。

本来南国の島に生息する種の蝶が、横須賀(葉山だったかな?)でみつかったこと、この辺りでは浦賀にしか渡ってこない鳥がいて、三崎でも鎌倉でもなく、浦賀でしか観測されないらしいこと、などを店主さんが教えてくれた。その鳥は黄色い嘴だろうか、と思いながらグラスを空けた。
24.01.05



新聞記事の執筆の他に、写真家としても活動している方がいらした。初対面。あとでサイトを見てみると、DANNY JINさんの見慣れたポートレイトも撮っている方だった。フィルムの中判写真だろうか、静止画の中に高原のような空気感。人の肌と繊細な髪、すこんと抜けた青い空。美しいだけでなく、心の立ち位置が分かる写真の数々。

異なる時間帯ではあったけれど、今日は別の写真家さんも来室。愛媛の蜜柑を届けてくれた。横須賀の蜜柑と並べて、食べ比べできるようにした。どちらも美味しいが、横須賀の皮は無骨な表面をしている。
彼は安部公房展後に読みたいものがあり、図書館で著作をさがしたそうだ。タイトルは『猛獣の心に計算器の手を』で、とにかくタイトルが気に入り読んでみたくなったという。図書館では全集に収められていたが、あまりの著作物の多さに驚き、

どの全集に入っているのか、探すのがたーいへん

と笑った。

小説や文章を書くことについての話なんだけど、それはもちろん写真にも当てはまる考察でもあって、いや、とってもよかったんですよ〜

そういえば初対面の方に蜜柑を勧め忘れたことを急に思い出した。
24.01.06


夢の途切れで目覚めると、朝五時。何故かブレーキを踏めない大型車を運転するという夢。似た夢を時々見るけれど、大抵大きな車かバス、トラック。制動装置に不具合のある車両を、ハンドル捌きだけでなんとかしなくてはならず、恐ろしい。必死になるので疲れる。
まだ暗い。小さく唸っている電化製品と飛行機だけがここでは起きている。
Twitterを開き、ゆびでめくる。メモをとる。眩しい。世界でああつ・・ (ここで、また寝落ちしたらしい)

24.01.07


《休憩室+終末漏》管理人N


いいなと思ったら応援しよう!