霧の中で見えた微かな光
今日も無事に生き延びられた。生き延びてしまった。
最近、朝起きるとこう思うことが増えた。
9月から急に心と身体の調子が合わなくなり、
病院に通い始めた。
原因は自分でもよくわからないし、
今まで通りの”普通”が分からなくなって2ヶ月が経とうとしている。
そんな中、いわゆる躁状態の時に、
急に思い立ち参戦が決まった
10月29日のUVERworldのライブ。
こんな自分が行ってもいいのか、
彼らの全力に見合うような生き方を出来ている自信も自覚もないまま
大阪へ向かった。
約1年ぶりの大阪城ホール、肌に突き刺さる寒さとは裏腹に、
会場内の熱さはどんどん高まっていくのが分かった。
SEが始まったと同時に、今まで抱えていた不安は全て吹き飛んだ。
彼らの放つ1音、1フレーズが心に突き刺さるのをひしひしと感じた。
間違いなくあの時間の世界の中心は、大阪城ホールだった。
本当に行ってよかったと心の底から言えるライブだった。
生きていく目標も夢も何も持っていないことを
恥ずかしいことだと思っていたし、
これからもそこで負い目を感じることは無くならないだろう。
一生懸命生きていると胸を張って言えるわけなんてないし、
真面目に生きてきたつもりもない。
でも”聴いている間、歌っている間は強くなれる”
そんな彼らの音楽を聴くのを生きていく理由にしてもいいのかな、
と寒空の下で思った。
この日掴んだものを絶対に離したくない、離さないように。