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マチ

このマチに引っ越してきて初めての年越し正月

街?町?

一般的に「」とは、人通りが多く、ビルや商店、娯楽施設などが建ち並ぶ賑やかな場所を指します。 ただし、単に人家が密集している場所に対しては、場合によっては「」という表現がより適切かもしれません

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町だ。たしかに「街」の漢字を見るとギュッと詰まってて、行列をなした人間(行人偏)が土を覆ってるように見える。僕が住んでるところは棚田だらけなので、「町」が適切だ。


家から何も考えずに「今日はこっちにいこう」を繰り返して散歩をしている。11月は寒かったが12月に入ってからのほうが暖かい日が続いている。しっかり歩くと汗ばむくらい。風は冷たいので日陰に入ると寒い。

何度も同じ道を歩いているけれど、時間や季節によって見え方が変わるので今のところ飽きずに散歩できている。


公園もちょこちょこある。子どもたちが遊ぶ姿はほとんどみたことがない。お年寄りが犬の散歩をよくしている。毎日ここを歩いているのだろう。季節が移ろいで動物は年をとってゆく、静かに時間だけが流れていく。


埼玉に住んでいたときは、クリスマス、大晦日などの行事があるときは、街を歩くだけで雰囲気が伝染して、こちらも「大晦日だ」「正月だ」と認識していた。テレビはYoutubeとは違い、こちらが望まない映像を出力してくるので、CM含めて行事が目に入ってくる。街鳴りの音楽も。でもテレビはみないのだ。ガチャガチャうるさいなって思ってしまう。

ここは鳥の鳴き声と風の音しかない。
カラス、スズメ、ジョウビタキ、ハクセキレイ、白鷺、青鷺、など、人には出会わないけれど鳥たちがたくさんいる。
マフラーを改造した軽トラが爆走しているときはある。


散歩をしていて、季節は感じられるけれど、大晦日や正月を感じられるところはない。情報が少ないから気持ちが落ち着く。SNSなどで押し寄せてくる負の感情など一切ない。

「街」に住んでいたときは、なにもないところへ行きたくて旅行に行っていたけれど、これからは何かあるところに行きたくなるのかもしれない。


お店はもちろん、自販機もどこにあるかわからないくらい少ないので、水を持ち歩いている。乾燥しているので喉が渇く。こまめな水分補給は、夏だけでなく一年中必要だと思う。大事。


毎年、家の近くの神社に初詣にいっていたけれど、今住んでいる家の近くにある神社は寂れてて行く気がしなかったので、寺にいった。寺詣は初めて。

向かっていると目的地が一緒なのか人が増えてきた。

テラ立派。

朝の山手線、1つの乗車口に並んでいるくらいの人がいた。
おみくじをひいたら「吉」だった。鐘も鳴らした。
斜に構えて、「何もしない」のはやめて、しっかり参加した。


遠出をせずにゆっくり過ごすのも楽しい。
心持ち一つで感じられるものが変わる。

町を散歩をしていると「こんにちは」を言う。
街に近づくと挨拶がなくなる。不思議だ。

雪が降り始めたらまた違う景色を楽しめそうで、今から楽しみだ。


終わり。

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