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:0273 センスの哲学/千葉雅也 感想


センスを育むために、センスの定義から考えよう

業務中に上司に「資料作りのセンスがいい」と言われたとき、違和感がありました。資料作りは100%理論でしかありません。オシャレなグラフィックデザインには、自分のなかにしかない好き嫌いの感覚は必要です。

しかし、資料作りはオシャレよりも読みやすいかどうかが基準になります。資料作りが上手いことは、センスがいいと言っていいのか
疑っていました。

センスの定義

この本では、
・ものごとをいろんな要素のデコボコ=リズムとして楽しむこと。リズムを捉えるときに、ビートとうねりの両面に乗ること。意味を捉えるときに、距離のデコボコをリズムとしても捉え、そこにもうねりとビートを感じること。
・アンチセンスという陰影を帯びてこそ、真にセンスとなる。

とありました。これだけではよくわからないと思うのでぜひ読んでください。ビジュアルシンキングが苦手な言語化愛者にぴったりはまるんじゃないですか!?

アート思考・デザイン思考の本よりもアートやデザインに近づける本

センスを磨くトレーニング方法が終盤にまとめられています。これが、そのまま美大受験生の生活になります。受験生以降もクリエイターは"この習慣"は身についています。美大を受験しなくても、美大生のような新鮮なセンスを得られる方法です。

誠実にセンスと向き合った信用できる本です!

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