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:0087 タローマン・クロニクル 感想

【お知らせ】
これまで文学作品の読書感想文を書いておりましたが、他分野の本(実用書・写真集・イラスト集・哲学書)も読み進めており文学作品を読了できていません。本は読めていますが、小説・短歌・詩集は読めておりません。あたらしい発想に繋がりそうな書籍はすべてこのような形に残すことにしました。もっと本を読みたいですが、時間とお金が足りません。アマギフほしい。欲しいものリストあります。古本でも構いません。


本気の嘘

 2022年に放送された5分のドラマで10話しかなかったはずのTAROMAN。1972年に放送されていたのも嘘。当時は30話分放送されていたのも嘘。その30話からたまたま10話分発掘できたのも嘘。TAROMANの信念だけは岡本太郎から生まれたものであり本当。 
 岡本太郎はもういない。もう亡くなったひとの意志を継いで嘘を創造したNHK「TAROMAN」制作班。昔っぽい映像を作るために撮影データをテープに経由させて劣化させるこだわりっぷり。このタローマン・クロニクルのためだけにもポスター制作・グッズ制作・ヴィンテージ加工がどれだけされたのだろう。

詩は実際にあったことをそのまま書いたものではなくて

 こう書いたほうが作品として面白そうだからこうしよう。そうやって実際とは変えることもある。実際のこと:嘘なこと=7:3ぐらいだ。100%の嘘で実際にあったことのように言いきれることはない。実感がわかる詩を書くためには空っぽな体験では書きにくい。
 嘘だけで実感のある詩をかけたら。パロディとして楽しめる嘘をつくれたのなら。嘘を突きぬけたファンタジーをつくるためには、岡本太郎のような強い世界観を学んで忠実なパロディをつくればいいみたいだ。

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