未来への〈初5行詩集〉

『弱さゆえ愛される』
という言葉に陶酔している

弱さゆえ愛してしまうのでは無く
弱さゆえ愛されるだ

なんて素敵な言葉なんだ

わたしの愚かさを見せつけてやる
貴方を愛してしまうことが
わたしの最大の弱さだから

5行詩 25篇

画像 24枚
(灘菊酒造の画像でお届け
黒田官兵衛の筆頭家老 栗山善助屋敷跡です)

五行歌というジャンルがありますが一首二首と数える様です
私のこの仕上がりは詩的なので5行詩と致しました

今見て欲しい最新作の言葉たちです

✩°̥࿐୨୧

あと何回
愛していると言えるだろう
あと何度
君の名を呼べるだろう
もう季節は数える程かもね

最後になると思わなかった
街路樹を照らす灯りが
わたしの涙もキラキラさせる
重なった葉が今
落ちゆくところ

最後ぐらいは悪口を言いたくないな
最後ぐらいは感謝をしていたいな
最後ぐらいは辛いっていいたいな
どうしてお互いに傷つけあっているの
大切な人を大切にする事が何故出来ない

最期は感じるままに言葉を遺したい
最期は泣かんとおりたい
幸せやったと言いたい
傍におって欲しいんや
おってくれ

ぬるくなったね缶珈琲
触れずにそう言った君
ほら、雪が止む
ほら、雨になる
哀愛傘 濡れないようにしているの

蜜柑の皮が落ちていて
バナナじゃないのかよって
けふも独り言
あんたはいつまでだらしがない
元カノと会うのに期待も持っていくなんて

憎しみに纏われた
粘膜の剥がれる音がしたヒタヒタの
あなたの名を呼ぶノイズ
十字架からの光線
殺れるのに銃を持ち損ねたフリをして

上手くいくわけがない
私を不安にさせているんだもの
いつまでも踏み出せないのなら
どうぞそのまま
わたしが先に行きます