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造花 │ 詩

ゆっくり手から離れていく
愛した日々
残り香だけを遺して
透過する、きみの形
きみの中の傷が乱反射する光に
眩暈がした

造花のような愛が美しいと思ったの

溢れていく、言葉たち
いつも届かなくて、流されていく
何かが足りない、わたしたち
欠けたものは、きっと似ていたね
錯覚していたのかも

するりと手から落ちていく
愛おしい日々
余韻だけを遺して
遮断する、正しさ
きみの中の傷に反射する痛みが
苦しかった、悲しかった

埋没するほど愛した日々
造花のような愛が美しいと思ってたの

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