桜の頃に思い出す幽霊
お立ち寄りくださって、ありがとうございます。
亡くなった方に会うのが得意な
ジュエリーデザイナー兼チャネラーの牡丹です。
今回は桜の頃になると思い出す
女の子の幽霊と会った体験をシェアします。
この体験は、以前一部ご紹介しましたが
毎年桜の時期になると思い出して
今でも切ない気持ちになります。
https://note.com/utusemibotan/n/n5a8e63c91423
今回は少し丁寧に書こうと思います。
知り合いの方を通して
ある家に居る幽霊を何とかして欲しいというお話しがありました。
そのお宅はご夫婦とお嬢様と
小型の愛犬がいる、ごく普通の御一家です。
幽霊が居るなんていうと怖い様に思いますが
その霊に取り憑かれたとか祟られたとか
そんな怪しげな事ではありませんでした。
この家のお嬢様とご主人は少し霊感があって
時々誰か居る気配や姿を感じる様です。
特に強く感じる所に
たまたま愛犬のトイレがあるのですが
愛犬がこのトイレに行きたがらない、という事でした。
私は、自分の能力を試してみたい気持ちもあって
引き受ける事にしました。
お住まいは比較的ご近所でしたので
まず近くまで行って、お家のまわりをぐるりと拝見し
お家の前で中を透視してみました。
すると、家の中に女の子の霊がいるのがわかります。
家の中には入らないで自宅に戻ってから
依頼者さんに女の子の幽霊ではないかと確認したところ
お嬢様もご主人も同じ霊を感じていた様なので
この少女に絞ってアクセスする事にしました。
お家の中には、体外離脱して伺う事にします。
自分の部屋で横になり体外離脱して
先程行った依頼者のお宅を訪ねました。
セカンドボディ(幽体)で依頼者宅に向かう途中、橋を渡るのですが
橋の下を流れる川が先に行って二股に分かれていたのが
とても印象的でした。
現実では少し歪曲してはいますが一本の川です。
現在は整備されたこの川の淵に、依頼者宅があります。
瀟洒な戸建のビルです。
セカンドボディのまま、お宅の中に入らせていただきます。
2階でしょうか
洗面所らしきスペースに、その女の子がいます。
早速話しかけてみます。
「お名前は何というの?」
小さな声で「サト」と伝えてきます。
懐かしい故郷を想う、強い気持ちがあります。
サトちゃんから伝わってきたのは
"田舎から(東北辺りでしょうか)もらわれてきた(奉公に出された様です)"
この辺は昔花街だったようで、そんな時代の事かと思います。
寒村から花街に奉公に出されたサトちゃんが
辛い日々を送っていたであろう事は、想像に難くないです。
故郷は自然がたくさんで
夏は川面を飛び交うホタル、春は一面の桜の木々
懐かしいというより強い望郷の念があります。
家族と離れて、とてもとても淋しかった。
この時代、川の辺りの家々の灯りが川面に写り
それが故郷のホタル飛び交う風景に似ていて
夜にここにきては故郷を懐かしんでいました。
辛い奉公の日々、話し相手もいなくて
川の辺りに居る老犬が唯一の話し相手でした。
名前をゴンと呼んでいました。
薄幸だったサトちゃんの故郷への強い思いが
サトちゃんをこちらの世界に留まらせているようです。
私が「お家に帰ろう」と誘うと、素直についてきてくれます。
この頃には可愛らしい幼い子供になって、一緒に上に登ります。
暫く上がるとやがて、F27(亡くなった人の領域)に着きます。
眼下いっぱいに桜が満開です。
桜の木々の上を飛んでいると、一軒の茅葺屋根の家が見えます。
家の前にはゴンが居ます。
ふと、横を見るとサトちゃんが居ません。
お家に帰ったのでしょう。
あれほど帰りたかった故郷のお家に。
ゆっくり休んでください。
ここでは、辛いおもいをした心への癒しが用意されています。
私の役目はここまでなので、肉体に戻ります。
後日依頼者さんにご報告すると
なんだか室内が明るくなった感じがして
愛犬も嫌がらずトイレをする様になったそうです。
もしかしたら、この近くで亡くなったサトちゃんは
愛犬のいる幸せなこの一家に
故郷の家族を重ねていたのかもしれません。
この体験から数年経ちましたが
毎年桜の時期になると
あの少女の望郷の切なさが蘇ってきます。
そして、ちらっと意識をF27に向けると
あの茅葺き屋根のお家の周りで
ゴンとはしゃぐサトちゃんが見えます。
今年も満開の桜でいっぱいでした。
ジュエリーの話にもお立ち寄りください
https://note.com/saraarai
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