前回の続き的な、不気味なホテルに泊る時

旅先のホテルで怖い体験をした なんて話しをよく耳にします。
私は仕事がら、国内外問わずホテルに泊る事が多いのですが
以前は私も同じ様に、何度かちょっと怖い体験をしました。

なかでも一番多いのが、ラップ音とよばれる音です。
パチッ、とかピシッとか、コンコンとかが
どこからともなく聴こえてきたり
寝ているとなんだか落ち着かなくて、空気が重かったりしました。

一度はラップ音が壁のあたりから鳴るので
壁に向かってうるさい!って呟いたら
大きなドンって音が返ってきた事もありました。

画像1


他にも洗面所の鏡に映る背中越しに変な気配を感じたり
ホテルの裏側に墓地があって、何となく居心地が悪かったりしました。
気のせいと言えば気のせいですけど
なんとなく気持ちが悪くて、こっそり周りにお塩を撒いたりしてました。

でも、最近そんな事は体験しなくなりました。
例えば、あまり綺麗とは言えない
古いホテルでもなんだか居心地が良くてぐっすり眠れたり
朝方窓から見える朝焼けがとても美しかったり
そのホテルならではの良い体験が出来ます。

なにがキッカケだったのでしょうか?
それは私が変わってからの様な気がします。

何が変わったのかというと
部屋に感謝するようになってからなんです。
お部屋に入る時に「よろしくお願いします」と、小さく呟きます。
そして、チェックアウトの日は
部屋のゴミをひとまとめにして、使ったタオルはバスルームへ
ベッドも簡単に整え、忘れ物がないか確認をしたら
部屋を出る時「ありがとうございました」と小さく言います。

画像2


だって、ホントに居心地が良くて仕事の疲れもとれたし
ありがたかったんです。
それで、気が付いたらいつの間にか
そんな事が普通になっていました。

不思議な事に、そんな事をする様になってから
以前の様な怖い体験はしなくなりました。
私の感謝の気持ちに部屋が応えてくれるみたいです。

何だか部屋にも魂が宿る様な気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?