発達障害者がいじめに遭いやすい理由
どうも、しま子です。
発達障害者でいじめを経験した人は、多いのではないでしょうか?私も深刻ではないですが、うっすらいじめに遭った経験があります。
今回は、発達障害者がいじめられやすい理由と対処法について、当事者目線で語っていきましょう。
発達障害者は定型の3倍以上もいじめられやすい
アメリカのトウィマンという研究者が行った調査では、発達障害を持つ子どもは定型よりもいじめられた経験が3倍以上も高いという結果が出ています。
自閉症の子どもにいたっては、定型の6倍以上も仲間はずれにされたという結果でした。
そして驚きなのが、いじめる側にも発達障害者が多いということです。特に、ADHDや学習障害を持つ子どもはいじめをした経験がある人が定型や自閉を大きく上回っています。
つまり、発達障害者はいじめの被害者になる確率も高いが逆に加害者になってしまう可能性も高いということが伺えます。
発達障害者がいじめられる原因
発達障害者がいじめられる原因は、一言で言えば「多数派と違うから」です。
日本は特に、みんなと同じとか平均的であるのが一番であるとかが好まれる文化なので、人と違うことは周りから注目の的になりやすいでしょう。
注目のされ方が「あいつすげぇ」「かっこいい」など尊敬の意味であればまだいじめに遭いにくいです。しかし、発達障害の場合は「あいつなんか他の奴と違ってキモくね?」「あいつだけいつも浮いてるよね」みたいな感じで、悪い違いからいじめに遭いやすい注目の的になってしまいます。
また、ASDによるコミュニケーションの不器用さや空気を読むといった、暗黙の了解がわからないなども、いじめられやすい原因の一つです。
ASDの私が経験したいじめ
私は、学生時代に軽いいじめというか仲間はずれになった経験があります。クラス替えの時に、たまたま仲のいい友人が離れてしまって、一人も友人がいない状況のクラスになってしまいました。
その時は、まぁ自然と話すうちに仲のいい友人はできるだろうと思っていたのですが、3ヶ月経ってもクラスに馴染めずにいました。
それどころか、仲良くしようと思っていたグループから仲間はずれにされてしまったのです。
自分なりに、クラスに馴染もうとしていましたが向こうから拒絶されたことにより私の心は完全に折れました。
休み時間になっても、寝たふりをして時間をやり過ごす日々、他クラスに仲のいい友人がいたので、そこに避難していたりしました。
私の場合は、完全に孤立したわけではなく他クラスに友人がいたから、なんとか乗り越えられたものの、その友人がいなければ不登校になって卒業はできなかったと思います。
いまだに、なぜ仲間はずれにされたのかはわからないままですが、当時を振り返ってみると私のコミュニケーションの不器用さが、クラス替えガチャに外れたことによって浮き彫りになってしまった結果なんじゃないかなと分析しています。
発達障害者がいじめに遭ったときの対処法
発達障害者がいじめに遭ってしまったら、どうすればいいのでしょうか?まず、一番やってはいけないのは「一人でなんとかしようとすること」です。
いじめは、発達障害者ではなくいじめる側に問題があります。いじめられた人がよくやるのが「自分がおかしいからいじめられる」と自分を責めて、自分が変わろうと努力することです。
しかし、自分が変わったところでいじめる側は簡単にいじめをやめるでしょうか?おそらくあなたが努力したところで、いじめはなくならないと思います。
発達障害者がいじめられた時にできることはただひとつ、信頼できる人に相談することです。
自分がいじめられていることを相談するのは、とても勇気のいることですが状況を好転させるためには自分に味方になってくれる人を増やすしかありません。
そのためには、誰かに助けを求めるしかないです。ただ、私がいじめられた時は誰にも相談できずに終わりました。当時、中学3年生だったこともありもうすぐ卒業だと思って1年間耐えたんです。
しかし、今振り返ると相談しておけば長い間耐えなくて済んだのではないかと後悔しています。
今いじめられて辛いという人は、一人で抱え込まずに相談してみることで少なくとも自分にとってマイナスにはならないと思います。