精神疾患は病名がコロコロ変わる
どうも、しま子です。
精神科に通院していて、病名が途中で変わったという経験をした方はいますか?
私もそのひとりで、はじめて行った病院でADHDとの診断を受けましたが、転院してからはうつ病と診断されました。
患者としては、病名がコロコロ変わると不安になる方も多いと思います。今回は、精神疾患の病名変更について語っていきましょう。
病名が変わるのはなぜ?
①精神科医によって見立てが変わるから
同じ患者を診察としても、精神科医によって診断結果は異なる場合があります。理由としては、これまでの経験や勉強してきた知識によって初診の見立てが異なるからです。
また、先生の得意分野や専門性によっても診断に偏りがあります。精神疾患は最初の見立てである程度治療の方向性が決まるので、初診で誤診をされてしまうと回復するのに時間がかかってしまうでしょう。
②似ている病気があるから
精神疾患には、うつ病や双極症のように似て非なる病気があります。
うつ病は、気分がずっと落ち込んでいる症状が続きますが、双極症は落ち込みと躁状態を繰り返す病気です。患者の多くは、落ち込んでいる時にしか診察に来ないのでうつ病と勘違いされやすいのです。
そのため、うつ病と診断された人が双極症と判明するまで、平均8年かかると言われています。
うつ病と双極症では、治療方針が全く異なるので長年にわたって苦しんでいる人も多いです。
③診察時間が短いから
精神科医の診療時間は、本当に短いです。私も正確に測ったことはありませんが体感3分です。
この3分の中で、日常生活のことを話すのはかなりのプレッシャーで正しく伝えることは難しいでしょう。正しく伝えるためには、診察前に話すことを整理したり紙に書いたりするのが有効ですが、辛い時にそんなことをしている余裕もありませんよね。
病名の診断をする材料となるのは、患者から聞く話のみなので、ここが間違っていると診断がコロコロ変わってしまう原因になります。
先生が四六時中あなたのことを見ていれば、正しい診断ができるかもしれませんが現実的に不可能なので、やはり患者がいかに正しい情報を伝えるかが大切です。
病名が変わるのはよくあること
精神疾患の病名が変わるのは、本当によくあることです。
しかし、患者からすると診断名がコロコロ変わるのは「ちゃんと診断してくれよ」「先生のことが信用できない!」と不安な気持ちになってしまいますよね。
ただ、先ほどの理由でも解説した通り、似た病気が存在することと3分診療で病状が伝えきれていないなど、さまざまなことが原因で誤診というのは起ります。
そう考えると全ての誤診が先生の責任ではなく、私たち患者側にも責任があるのです。
先生に誤診をさせないためにできる対策は、ただひとつ「日頃の生活や病状を正確に伝えること」に尽きると思います。
それでも、先生の診断に納得がいないとなれば転院を検討してもいいと思いますが、まずは患者側も医師に正しい情報を伝えられるように努力しましょう。
診断が変わっても「あなたは、あなた」であることに変わりはない
診断名は、治療を進めていく上で大切な情報ですが、6年うつ病を患っている私からすると病名に囚われるのはバカバカしいなとも思います。
例え病名が変わったからといって、あなたが違う誰かになるわけでもなくあなたはあなたです。
確かに、診断名がコロコロ変われば不安や怒りを感じ落ち込む時もあります。
しかし、病名よりも大切なのはあなたがいかに楽しく生きれるのか?ということです。どうか病名が変わることに振り回されずに、自分らしく生きることを優先しましょう。