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会話してる時の目線が独特な発達障害者

どうも、しま子です。

ASDの人は、目を見て話すのが苦手です。当事者の私も例外ではなく、社会人になってから何度か話すときの視線について注意を受けたことがあります。

今回は、発達障害者の視線問題について語っていきましょう。

なぜ発達障害者は、目を合わせることが苦手なのか?

そもそも、なぜ発達障害者が視線について苦労するのかという謎から解明します。

研究を実施した米マサチューセッツ総合病院のNouchine Hadjikhani氏は、「自閉症の人は一見、他人との対話に興味がないように見えるが、そうではないことが分かった。目を合わせないのは、脳の特定部位が過剰反応することに由来する過剰な覚醒状態(excessive arousal)の不快感を低減させるための手段であることが明らかにされた」と述べている。

出典:自閉症の人が他人と目を合わせない理由|おおぐちこどもクリニック

この情報を要約すると、ASDの人が視線を合わせられないのは、目を合わせることによってストレスを抱えてしまうから無意識に逸らしてしまうということです。

他にもASDの人が目線を合わせない理由は、以下のように考えられています。

  • 目を合わせることに意味を感じない

  • 相手より自分を優先する

  • 対人不安を高めないようにしている

  • 相手の目を見ることと相手の話を聞くことを同時に行うのが苦手

  • 1つのものに注目し、その周りを見ることが苦手

うーーーん、どれも当事者の私からすると共感する理由ばかりなのですが「目を合わせることに意味を感じない」というのは少し違うような気がします。

私は、小さい頃から「人と目を合わせて話しなさい」という教育をされてきたので、意味がないとは感じませんがやはり実践するのが苦手という意識はありました。

目線で苦労した社会人1年目の話

ここで少し、目線を合わせた会話で私の苦労エピソードを聞いてください。

社会人1年目でやる気満々だった私は、晴れて国家試験にも合格し美容師として働き始めました。

ゴリゴリの接客業で人と会話するのが仕事みたいなもので、常にお客様やとると周りのスタッフとのコミュニケーションの連続でした。

その時に、先輩から何度も「しま子さんさ、目みて喋ってる?」と注意されたんです。

もちろん、お客さんからは言われませんでしたがきっとお客様に対しても、目線を合わせていない会話をしていたのだろうと推測されます。

当然注意されたので、なんとか治そうと努力はしたのですが意識すればするほど目を合わせて会話するのが怖くなっていきました。

ある日のこと、いつも通りスタッフと話していると「睨んで話されると怖いんだけどw」と言われました。私は、視線を意識するあまり今度は睨んで人の話を聞くようになっていたんです。

しかも、人の目を見て話を聞いていると、今度はその人の会話が入ってこないし自分も上手く喋れなくなってしまうんですよね。

この時は、まだ自分がASDだなんて夢にも思っていなかったので、今やっと答え合わせをしている感じです。

ASDの目線が合わない時の対処法

さて、会話の時の目線で苦労する発達障害の人は一体どうしたらいいのでしょうか?

まず、目線の合わなさは発達障害の生まれ持った特性なので、治そうと努力しても治りません。私も治そうとしましたが、結局意識し過ぎるとなおさら変な方向にいってしまうのでおすすめはしません。

なので、周りの人に説明して理解してもらうか、目線を合わせなくてもいい環境下を選ぶしかないでしょう。

また、主治医がいる場合は相談して対処法を教えてもらうのも一つの方法です。

会話の時の目線で苦労することの多いASDですが、こだわりや興味のあることに関しては一定以上の力を発揮する可能性もあるので、自分の強みを活かしながら生きていきましょう。

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