見出し画像

ワヒロ、完結。最後までこの「日常」を楽しんでみせる。

窓と窓の間にカナブンがいたので捕獲して外に出したのは昨日の話で、同じ窓と窓の間に新しいカナブンが現れたのが今日の話。

我が家、何匹カナブンが入り込んでるんだよ。しかも2匹目は捕獲できない場所にいる。一応は生きてるみたいだ。もし捕獲できそうな位置に移動したら捕獲する。出来なければ放置する。


今月20日にサービス終了が決定している「ワールドエンドヒーローズ」のメインストーリーが今日完結した。

泣いた。

大泣きしながら読んだ。

見事なハッピーエンドだった。

これ以上は言えない。ただ、これ以上ない、最高の、ハッピーエンドだった。

このシナリオを最初から見通して全てをやっていたのだとしたらとんでもない作品だと思った。

まるで映画を見たようだった。エンドロールが流れ終わって、客席が明るくなっても、なかなか立てないあの感覚に似ていた。

私たちという「プレイヤー」の視点も大切にされていた。この作品は、ゲームという媒体でしか表現できない物語だったと改めて感じた。



メインストーリーは完結してしまったけれど、まだ20日まで多少の時間の余裕はある。

20日のアップデートにより作品はオフライン版へと移行し、完全にライブラリとして生まれ変わる。よって戦闘などのシステムも全て無くなる。

それらを失うまでに、目一杯今にしかできないことを楽しもうと決めた。

私がiPhoneの買い替えを急いでいたのもこれが原因だ。今まで使っていた古いiPhoneでは、オフライン版へのアップデートに耐えきれないと判断した。だからiPhoneSEに買い替えた。

結果としては、急いで買い替えて正解だった。既に恩恵を受けている。今までのiPhoneでワヒロをプレイすると一瞬でバッテリーがアチアチになっていたのが、今のiPhoneなら余裕で耐えられる。

20日まで遊んで遊んで遊び倒して、ありがとう、って言って最後のアップデートを迎えたい。



私は去年、「千銃士」というゲームのサービス終了を経験している。

あの喪失体験は私に深く残っており、同時に私を強くさせた。

千銃士は幸いサービス終了後も公式が精力的に動き、新しいCDは出るわライブはやるわ新しいゲームに生まれ変わることが発表されるわという異例の復活劇を見せてくれたのだが、まさかそんなことになるとは思っていない去年の6月の私は、千銃士という「日常」が失われることが本当に悲しかった。

いや、今でも悲しい。千銃士の日常に帰りたいと泣く日は今もある。

千銃士もオフライン版が出たが、こちらではボイスは一切無し。おそらく権利上の問題で使えなかったのだと思われる。みんなの声を聞けないのが悲しくてなかなか開くことすら出来なかった。


だけど、オフライン版を残してくれたことには感謝せねばならない。彼らの物語を残そうと動いてくれた人たちがいたのだ。

ワヒロも同じで、あの物語に「これから」出会う人たちのための場所を残してくれる。

それがどんなに有難い話か。



ワヒロという「日常」は20日に終了する。きっと私は悲しむだろうし、「帰りたい」と泣く日もこれから来るだろう。

けれど、彼らの物語は消えない。

帰りたくなったら、彼らの物語に会いに行こう。一人一人の声を聞きに行こう。


来たる最後の日まで、この「日常」を遊び尽くしてみせる。

寂しさに負けないように。

いいなと思ったら応援しよう!

七五三(なごみ)
ありがとうございます!生きる励みになります。