
ビアズリーと海苔弁山登り
ビアズリー展に行ってきた。
場所は三菱一号館美術館。初めて行くところだ。
ビアズリーは結核により25歳の若さで亡くなった画家だ。
活動期間はわずか5年ほど。その間に本や雑誌の挿絵などを手掛けていたようだ。
作品はシュールな絵柄ながら、描き込みが緻密。めっちゃ細かい。
一体何時間かけてこんな緻密な描き込みを…と戦々恐々する反面、めっちゃ楽しそう…と思う自分がいた。
細かい作業は好きなんだ。
平日昼間ながら人は結構入っていた。
少し前に丸の内の丸善でコーナーを設けているのを見かけたので、宣伝に力を入れてるのかもしれない。
途中、18禁コーナーがあった。
18禁コーナーがある美術展は初めてである。
仕事相手(挿絵描いた本の著者)のおかげで売れっ子になった→とはいえ著者とビアズリーは仲が悪かった→著者のスキャンダルのせいで何も悪くないのについでにクビになってしまった
らしいのだが、クビになった時に食い扶持を稼ぐ為に春画めいたものを描いていて、その展示コーナーだった。
本人は死ぬ前に「よくないものは全部処分してくれ」と言っていたらしいが、こうして公開されてしまったわけである。
ちょっと同情してしまった。
とはいえその作品もクオリティが高いものばかりだった。
画家の絵を見てその画家の性格を想像するのが好きなのだが、ビアズリーは神経質な面もあって捻くれた変人タイプだったのかなと思ったりした。
ある意味めんどくさそうなタイプである。
作風のスタイルは一貫していて、一つの事をここまで突き詰められるのはすごいと感じた。
早くに亡くなっていなかったらどんな凄い作品が世に出ていたのだろうかと思う。
コーナー丸々途中写真OKの場所があったのだが、個人的にシャッター音が気になるのと、人の流れが極端に悪くなるのであまり良くないんじゃないかなぁと思ったりした。
あとで見返したければ図録買うし(というか毎度買ってる)。鑑賞中は生ならではの何かを大事にしたい。
帰りは東京駅で「海苔弁山登り」なる高級海苔弁店の「海」というお弁当を買った。
ちょっと前にオモコロチャンネルの海苔弁回で食べていたものである。
いつも冷静な恐山がこの時はいつになくテンションが高かったので、よっぽどうまいんだろうなと食べてみたくなったのである。

鮭と磯辺揚げが入ったスタンダードな海苔弁なのだが、一つ一つの具のクオリティが高い。おいしい。
鮭がちゃんとおいしいお弁当は貴重だ。海苔の風味も強く、満足感のあるお弁当だった。
あれは一度は食べてみてほしい。
1300円近くする高級弁当だが、その価値をちゃんと感じられる一品だった。
これからは東京駅行くたびに買っちゃいそう。
東京駅以外の場所にも結構売ってるみたいなので見かけるたびに買っちゃいそうである。
エンゲル係数〜〜〜!
そんな充実した1日だった。
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