なんか好き。のその先に ステキに褒めよう <31>
なんか好き、完全肯定派のうつスピですが、
「どう褒めればいいのか上手く褒められなくてもどかしい」という声も聞こえてきました。
そうはいってもステキに褒めたいというあなたのために、
私の、リアルトレーニングジム、
句会でのお話をさせてもらおうと思います。
先生に、「表現に即して読む」
こう、口を酸っぱくして言われ続けた記憶があります。
・・・よく分からない言葉ですよね。笑
ということで、その先生から離れ月日は経ってしまいましたが、
今の私なりの言葉で語っていきたいと思います。
(みんなの俳句大会の)俳句の鑑賞に有効な鑑賞方法かな?
と今のところ考えている順番を考えてみました。
私の無意識の鑑賞順番だと思いますので、
役に立つ人がいるかもしれません。
①まずは、書いている言葉を読んでいく。
②その言葉の周辺にある言葉を連想していく
③違う言葉で置き換えて考えてみる
④違う季語で置き換えて考えてみて、季語がどう機能しているか考えてみる。
⑤自分の体験と結び付けて読む
私の大好きな一句である、
うつびょうのさんぽせんにちゆきのはて
で考えていきましょう。
①まずは、書いている言葉を読んでいく。
これがきっと、表現に即して読む、という意味だと思います。
まずは、書いている言葉の意味をとらえて読んでいく。
うつ病、あのうつ病のことか。(大変だな。)
散歩、あの散歩だよな。
(最近うつ病に朝散歩がいいという話が増えて来たな。)
千日。3年弱か。(大変な日々だな。)
雪の果。分からない言葉だな、調べよう。
春を迎えて、その年の雪の降り納めのこと。
(暖かくなってきて、雪がちらついている日に散歩しているんだな。)
と、一つずつ言葉の意味を、
自分の頭か、分からないときは辞書やインターネットにも頼りながら、画像検索にも頼りながら鑑賞していきます。
(※気になった好き!褒めたい!と思った句だけでいいですよ、たくさん句はありますからね!)
②その言葉の周辺にある言葉を連想していく
これは私だけの言葉なのか分かりませんが、
俳句にとっては、
その言葉の周辺にあるイメージを丁寧に広げていく、
このことがなによりも大事だと思っています。
ほら、17音しかありませんから。
言葉が「無駄なく」「効いている」かが大事なことだと思います。
その単語には、
いろいろなイメージがついています。
たとえばうつ病。
つらいだとか、本人も家族も大変だとか、
なかなか良くならないだとか、
いい俳句というものは、
その単語、言葉の効果も含めて詠んでいるものと思います。
散歩千日。
きっと、良くなりたいという一心で、続けていることだと思います。
そして、
③違う言葉で置き換えて考えてみる
その数詞の効果、単語の効果、
何を選ぶか、
何を描くかを一生懸命考えた上で今の17音として提出してきています。
千日。3年弱ですか。
もう、泣きそうになってきますね。
1日目でも、10日目でも100日目でもなく、
1000日です。
きっと苦労を共有したかったのだろうなという表現ですね。
④違う季語で置き換えて考えてみて、季語がどう機能しているか考えてみる。
季語の話なのですが、
俳人にとって、季語の効果はかなり大事です。
うつびょうのさんぽせんにちゆきのはて
うつびょうのさんぽせんにちはるちかし
春近しならどうでしょうか。
もう少し、明るい兆しを感じませんか?
作者にとって、もう少し明るい兆しを詠みたい句になってきます。
うつびょうのさんぽせんにちさくらさく
明るさ全開の、治ったような句になりますね。
ただここで、
やや冷たくちらつく雪と、
それでも春が来る、という自分の体感や、
景色の温度など、微妙な感情を季語に託しています。
どんな思いでその季語を選んだのか、
季語に託す。
これは、12音の言葉+5文字の季語の俳句の場合、
私は意識しまくって俳句を作っています。
きっと、
作者なりの思いが隠れているものと思いながら季語を鑑賞して、
俳句を鑑賞しています。
そういうときに、季語の意味を調べる歳時記があると、相手の句に
寄り添った鑑賞が出来ることが増えるかもしれません。
⑤自分の体験と結び付けて読む
私もこういうことがあったけれど、
この俳句にこう思った。
この語りは、今回の句集にピッタリの誉め言葉なのではないでしょうか。
今回の作品集は、
ひょんなことから俳句に出会うことになった方も多く、
体温がある身近な俳句が多い句集だと思っています。
みんなのスキを語るときに、
私もこうだったとか、
私も共感できる!
こんな風にして、
あなたの出会った俳句×あなたの鑑賞の言葉が、
ステキな言葉になるかな?という私なりの鑑賞の考え方を共有しました。
鬱病の散歩千日雪の果
うつ病の散歩千日雪の果
うつびょうのさんぽせんにちゆきのはて
あとは、自分の句なので言うのですが、
漢字、カタカナ、ひらがなの効果も意識したうえで作句していたりします。
この句はひらがなで繊細な感じで書いた方が、
自分に似合っている!と思ったのでひらがなにしましたが、
成功しているかどうかは、
あなたが感じたとおりです。
よく、俳人の方の本で、
私の表現はこうしたけど(表記や季語)これが絶対にいい!
と熱弁の記事もありますが、
やっぱり私は、あなたの感性を信じます。
読み手を信じています。
鑑賞したうえで、
私なら、希望を託したくて、
桜咲くにしたくなるな、という感情も正解だと思います。
ただ、私なりにどうしても、
あの散歩している中のちらつく雪と、
自分自身の姿を伝えたかったのでした!
そういったところも俳句の奥深さなのかもしれませんね!
私なりの鑑賞はこうなりました!
あなたが素敵な俳句に出会え、
ステキな誉め言葉が世界に溢れますように。
PS
主に、ジーボウさんのコメントを受けての発信になります。
私の俳句の関する発信はほとんど、
誰かの疑問に私なりの言葉で答えるような記事が多いです。
みんなの俳句大会関連記事は、
結構役に立つと思います!
(私の俳句力はさておき、
先生のもとで句会をして、
地道に俳句に親しんできた、地域の俳句愛好家の一人です!
役に立つことがあると思いますので、
ぜひ読んでみてください!)
ネットプリント?
句集?出版?
まだ同意は取れていませんが、
もし本当の初心者の方も含めて手に取ってもらいたい本を目指す場合、
参加者がこういうのもあった方がいいねと言われた場合
役立つだろうというエッセイをえっせえっせと書きためていきます!
使うかは未定です!
アイディアはきっとたくさんあるはず!
精度は、私と私の先生方、
一緒に俳句を詠んできた方々の愛に比例した出来になると思います!
また、感想等お待ちしています!
愛を込めて!
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