白熊杯私設賞 うつスピ賞 12句 1位から6位
こんばんは。
「複製ボタン」を押して記事を書いてみるということを思いついて、
リンク貼りが楽になったかもしれません。
あれ?公式賞発表されたらやりにくくなる?
言葉も再利用して、
2月1日の今出すということを試みよう、となりました。
12句に残ったのはこちらの句です!
なお、25句に2句残ったから、
絶対に6位以内に入る、12位以内に入る、という訳ではありません。
どうぞ!!
言葉も再利用です。
今日の少しの頑張りが明日以降のダメージの
うつ病患者をなめないでください。笑
25句から12句の、半分の方が嬉しい記事です。
6句に残るかどうか、半分の方が悔しい記事です。
どうぞ。
※通知で分かっちゃうんですけどね。
前回見たという方はこちらを
久しぶりの目次どうやるんだっけ・・・
そして、待牌を足指に聞く掘炬燵
冬のリアリティがありありと描けているのではないでしょうか。
足指にというリアリティを持って冬の季語の炬燵を描いていることが好きで、この掘炬燵の句の方を高く評価しています。
一読して、見逃しかけました。
「いちにいさんし」から、
体操の光景が浮かぶかどうかの部分でですね。
冬の朝に集まってラジオ体操のような体操をする子どもたちがいたとして、
「いちにいさんし」とある動作のあとに、
必ず決めポーズをして解散するノリのいい子どもたちの姿がこの句から感じられたとき、一気にこの句が好きになりました。
新年をどう捉えるのか、貫く棒のようにとらえる方もいるでしょうが、
年の切り替えを大きく捉える人ならこの発見が活きているなと思いました。
新年を例えるのも、如くの句も難しいんだと思うんですけど、上手く言い表していると感じました。
この句のことが今大会で一番気になっています。
ええと、俳句的に言うと、
「分けて書いている(分かち書き)」「季語が二つ」です。
でも、好きなんです。
まず、「なんでかな」と、素朴にいう訳です。
続けて読むと、「コタツに蜜柑」ここに意外性はなかったです。
となると上五の「なんでかな」が効いていないかなと思ったんですけど、
最後に、「あなたにワタシ」
ああ、この句の「なんでかな」は、
「コタツに蜜柑」、「あなたにワタシ」、
両方にかかっているんだと感じた瞬間に好きになりました。
日本人の感覚として切り離せないもの、コタツに蜜柑があるように、
そんな「コタツに蜜柑」と同じように、「あなたにワタシ」、
切っても切り離せないのはなんでだろう。
もう、ステキな二人じゃないですか。
そうやって鑑賞していくと、
なんでかな コタツに蜜柑 あなたにワタシ
この一文字開けた空白も効いているんですよ。
この句が選ばれているかが一番気になっております。
ひらがなカタカナ漢字表記の選び方も絶妙です。
この出だしで歌手に歌い始めてほしい素敵な句です!
観点がいいですよね。子どもは無邪気に笑うんですけど、大人になると、
それだけじゃないよと、ここから長い雪の冬が始まるんだと、大人の苦労が「皺」に着目したことで見えてくる対比の効いたいい句です。
191.山茶花や写真の母はいつも端
私が好きなのは、山茶花の句ですね。
控えめな母の苦労が、山茶花と響き合って、
今までの苦労をありがとうと言いたくなる素敵な句です。
沈黙で語り合う、単に酔ったから沈黙が深くなるわけではなく、
深い関係でゆっくりと語り合う男たちかな?父子かな?
仕事場でずっと気持ちを通わせながら働いている職人さんかな?
と想像が広がる素敵な句でした!
私も北風で去年詠みましたが、北風という季語に対して、
「帆を張るごとく」この比喩を見た瞬間にうなりました。いい句です。
おーいお茶俳句とかでお茶になるんじゃないでしょうか。
自分を船に例えて、北風に向き合っていく。
厳しさを詠みがちな季語に対して、素敵な発見ではないでしょうか。
上手いよなぁ、という印象の句ですね。
(冬×)咳×シャッター街ですよね。
昔栄えていた商店街がシャッター街になっていて音が響いている寂しさ、良く見えてきます。人がいないから反射して咳が響きそうです。
計算されて言葉を選んでいるなぁと思いました。
湯豆腐をふうふうきみと同じだけ
ふうふうを、君と同じだけするという、「ミラーリング」
3 親密な間柄にある者の間で、仕草や動作が同調する現象。特に乳幼児と母親の間で行われる模倣が情動共有や注意喚起に重要な役割を果たしているとされる。
きみと同じだけ と言った瞬間に、湯豆腐をふうふう という単語だけでは描かれていなかった愛着のある人と二人の関係や風景が描かれて広がっていきます。
きみは、恋人なのかなぁと思いました。
「ゆどうふふうふう」この言葉の合わせ方、U音(口に出したときの口の形)の連続も好きです。
してやったりと思っているか、意図しているかどうかも気になっています。
季語との合わせ方、響かせ方を知っている方ですね。
(いい句だ!と感じた後に、ちゃんと言語化できるのか、私!
と焦るタイプの句です。笑)
ひそやかに日々を大切にしながら、
強さを隠して生きている人が見えたんですよね。
それが冬菫なんだろうなと。美しく生きる方が見えました。
私は日向ぼこ無口な祖父の膝の上の方をを選ぼうと思いました。
人が上手く描けています。
美しい光景だなと思いました。愛情が見える句です。なのでこちらの句の方が好みです。
ということで、
12句はこちらから!
59.待牌を足指に聞く掘炬燵
118.冬の朝いちにいさんし決めポーズ
125.新年は鯨の如く訪れる
159.なんでかな コタツに蜜柑 あなたにワタシ
184.初雪に笑む子と憂う母の皺
191.山茶花や写真の母はいつも端
195.汲むほどに沈黙深し雪見酒
198.北風に帆を張るごとく顔上げて
291.咳ひとつシャッター街を軋めけり
298.湯豆腐をふうふうきみと同じだけ
372.寝る前の五行日記や冬菫
379.日向ぼこ無口な祖父の膝の上
ということで、私が審査員ならこの句が予選通過句でした!
では、これから6句の発表です!
6位です!
ばん!
この句の魅力はですね、汲むほどにの深さですね。
2 酒・茶などを器につぐ。また、ついで飲む。「お茶を―・む」
3 人の心の内を推し量る。立場・事情などを察してよく理解する。思いやる。酌量する。「苦しい心中を―・む」「相手の意向を―・む」
お酒を汲む。そして、心の中を汲む。
相手を思いやる気持ちが、この17音の中にしっかり凝縮しています。
単に酔ったからではない沈黙が、素敵な2人の空間を浮かべてきます!
作者は!
すうぷさんおめでとうございます!
5位です!
ばん!
良い句ですよね、見立ての句は難しいと思いますが、
この句はぴったりとはまっています。
まず、おそらく俳人の頭にふとよぎる句は、
去年今年(こぞことし)貫く棒の如(ごと)きもの
という句だと思います。
(高浜虚子(1874~1959)が1950(昭和25)年12月、新春のラジオ放送用に作った句)
とのことです。
新年をどう捉えるか。棒のようにまっすぐに続いていくものと捉える生き方。
そうでなく、大きく切り替わりがあるものとして捉える描き方。
この句は素晴らしいです。
私事になりますが、
◎を付けた6句の中で順位付けを迷って最終的にこの順位に決断しました。
なぜこの順位なんだと言われると、
今年の私は生きているだけでオッケーな日々で、
年の切り替わりを、単に休日が続くと捉えました。
どう体調をコントロールするか、その方が大事で生きていました。
この大きな切り替わりを体感から肯定して体に入らなかった、という話です。
めろさんが1位か2位にする、という話もわかるなぁという話でした。
(もし公式審査員として順位をつけるなら、1位か2位は確定。
byめろさん)
この句がどう評価されるか、審査員賞をドキドキしています。
作者は!
しんきろうさんです、おめでとうございます!
4位です!
ばん!
私は、みんなの俳句大会は、
いろんなタイプの表現をすべて楽しんで評価しようと決めています。
多分、「俳句大会」にこの俳句を出せば、
スペースは詰めて書くように、季語を主役にして、季語は一つに。
とか言われると思うんです。
それでも。
言葉の一つ一つが「効いていて」
※多分私は言葉が「効いている」という単語を俳句で良く使います。
前後に関連しあっている単語の使い方になっているか、
きちんとつながって響き合ってくるか、という観点です。
そこで冷静に見ると、
なんでかな この5文字の俳句の始まりは、
おそらく俳句愛好者には出てきません。
そこで、なんでかな→
コタツに蜜柑(あれ普通じゃん、なんでかなが効いていないよ)
→あなたとワタシ(ああなるほど、
コタツに蜜柑みたいなあなたとワタシなんだ、その関係性をなんでかな ってあえて描いたんだ!)
こうやって前後の言葉を関連させながら(効かせながら)、
なんでかな の5文字で心をつかみながら、
曲の歌いだしのような美しい句でした!
作者は!
流香さんです!
おめでとうございます!
3位です!
ばん!
結局、映像のリアリティですよね。+少しの意外性ですか。
これは、もう、
ひじをちょんちょんとか、アイコンタクトとか、
そういうありきたりのサインの出し方ではなく、
「足指に」この具体性のリアリティ、そして冬の麻雀の風景が広がってくる素敵な句です!
この句はいい句ですよー!
リアリティ+ちょっとしたオリジナルな要素、素敵な句でした!
作者は!
月草さんです!
おめでとうございます!
さぁ、あと二句です!
私ならドキドキしますが、上位12句に選ばれて
通知の行った人たちに申し訳ない気持ちもあります。
どれもすばらしい句たちでした!
2位です!
ばん!
これは、この比喩はなかなか出てこないと思います。
作句するにあたって、北風の句と言えば、
きびしさを感じる方向に行きがちだと思うんですよね。
去年ジャイアニズムの風の記事の中で
もう少し自慢をしろと言われたのを思い出したので、
こんな句も作りました。
季語の厳しい世界の中で描いていました。
この帆を張るごとくの句は、季語の北風の厳しさに向き合う中で、
人の本来持っている強さ、前向きさを描いて、
人間の前向きさを表すために、帆を張ると船と結び付けて捉えたことが素敵だと思いました!
※この句推敲するなら、
顔を上げる動作で終わらせるより(少し流れて終わる印象)、
「上げる顔」と、
凛々しい表情のアップで終わる方が私は好みですけど、
みなさまはどうお感じでしょうか?
(下五)推敲したら別の句と言う、
推敲したら既発表から未発表になるというルールを聞いたことがあり、
こういう句がおーいお茶俳句のラベルになっていてもおかしくないよな、(※本名と年齢は出ますけど)と感じました。
作者は!
マー君さんです!
おめでとうございます!
さぁ、最後です!
1位です!
ばん!
最初読んだときは、うーん、
ちょっと面白い方向に走りがちかなぁ、と思いました。
二度目見たときに、
バッと光景が立ち上がってきたんです。
学校のグラウンドで、クラブでサッカーか何かを教える先生と生徒たち。
子どもはやっぱりのって楽しく運動をすることがなによりも大事。
子どもをのせるために思い付いた方法。
そうだ。朝の体操のあとに、最後に決めポーズをするようにしよう。
提案する先生。そしてクラブを終える体操の後に、
いちにいさんしとやって決めポーズ。とする子どもたち。
「決めポーズ」とは、
心の状態を高く保ち、自分を一番美しくかっこよくヒーローになれるポーズ。
思い思いのポーズを決めて。
愛情を込めて子どもたちと接している先生と、
楽しそうな子どもたちが浮かんできた瞬間、
あぁ、この句だ!と思いました。
自分ならどんなポーズをしているだろう?素敵な先生だな?
なんて思ってこの句の中に入り込んでいました。
ラジオ体操でも想像したんですけど、最後に深呼吸で終わること、
そう考えるとクラブオリジナルの体操をしているクラブかなぁという風に思いました!
あとは、季語との関連、響き合いについて記事において触れなくなりましたが、
響き合っていることは前提として記事を書いています。
これが、夏の朝なら、あぁ、ラジオ体操か、と
「季語と近い」なぁと思ったと思います。
俳句は謎ときなぞかけ。
頭の中に景色が飛び込んできました。
作者は!
はやしっぷ♡さんです!
・・・2度目のうつスピ賞でした!笑
作者開けたときにめろさんも私の名前でわらっちゃったとありましたが、
私も笑ってしまいました!笑
この句もよかったですよねー。
あの、私の句柄と、ぷ会のやりたいことが似通ってないか?
みたいなこと思ってた人はいますか?
体操の句も、
自分の句にしたい句でした!
人間なので好みはあるじゃないですか、
やらせとかそういうものではなく、
ちょっとほおっておくと、
はやしっぷさんの句柄の句を選んでしまうかもしれません!
いちにいさんし決めポーズ
広角を上げて楽しくいきましょう!
と書いた後に思ったのですが、
2位の句も1位の句も、私の少ししんどい心境を打ち破ってくれそうな句なのかもしれません!
公式審査員に私がいないことで、
一番損しているのははやしっぷ♡さんだと思いました!笑
私なら決めポーズ何にしようかしばらく考えてみようと思います♪
素敵な句をありがとうございました!
一時間20分ぐらいの集中で書き上がることが出来ました!
明日反動きませんように!
素敵な句をありがとうございました
愛を込めて!
通知用リンク
素敵な日々にしていきましょう!
おめでとうございました!
愛を込めて!