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幼少期の話⑥ 不思議なご縁ってありますね

小学生の頃、個性的な男の子と出会いました。今回は彼との不思議なご縁についてご紹介。

小〜中学校時代

彼はとても頭がよく、公文で低学年の頃から中学生の国語の先取りまでしているような子でした。性格はおとなしかったのですが、時々口を窄めて「うぅ〜〜」と言いながら周りの人を追いかける癖があり、若干怖がっている人もいたかもしれません。1年生の頃はクラスこそ違いましたが、2年生で一緒のクラスになってから意気投合し、良いライバルになりました。

小学生の頃から、彼はスポ少で野球をやっていました。他のスポ少の子との関わりもあったのでしょう、私と特別仲良く遊ぶことはなかったように思います。
中学生になり、彼は野球部に入りました。私は野球部ではなかったのでここでもしばらく話をしない期間が増えました。

この頃私は両親から、意外な事実を耳にすることになります。私の家族は私がちょうど小学生に上がる頃に隣の学区から越してきたのですが、その際新居の中庭にヤマボウシの木を植えてくださったのが、なんと彼のおじいさんだったと言うのです。ほんの些細なことでしたが、世間は狭いなと実感した瞬間でした。

高校時代

勉強に自信を持っていた彼と私は、地域で一番頭のいい高校に合格しました。ここでも彼は野球部に入り、日々部活に明け暮れているようでした。また勉強の習慣をつけるため、お互い同じ塾に入って授業を受けるようになりました。

やがて受験シーズンになりました。他の部活に比べて引退時期が遅い野球部に所属している彼は、毎回のように授業の開始に遅れるようになりました。すでに引退している私はそれを見て「頑張ってるなぁ」とただただ見守ることしかできませんでした。
休日になると、彼は小さな動画プレイヤーを使ってDVDで焼いた数ヶ月前の授業の動画を見ていました。勉強も部活もどちらもおろそかにしない彼の姿勢は、私の憧れであり努力の源にもなりました。

ある日いつものように塾に向かうと、入り口に彼の写真が貼られていました。なんと彼は推薦入試で一足先に合格していたのです。しかもその大学は私の第一志望でした。彼の努力が報われて良かったとしみじみ感じるとともに、自分も絶対受かってやるとやる気がみなぎりました。

大学時代

私も現役で合格することができたので、都合私たちは小学校から大学生までずっと、同じ学年のまま同じ学校に通うことになりました。大学生では学部とキャンパスの場所が違ったので出会うことすらありませんでしたが、小学生の頃からの付き合いは強固なもので、ちょくちょく連絡を取り合っていました。彼の妹が抱える大学の宿題について助太刀を頼まれたときは流石に少し身構えましたが。

みなさんはこんな友人に心当たりありませんか。卒業アルバムを開いてみると、案外1人ぐらいは見つかるかもしれませんよ。


ちなみに彼のおじいさんが植えてくれたヤマボウシの木は、食用の実がなると聞いて水をやっていましたが一向に花が咲きませんでした。どうにかして実を食べたいと父が必死に肥料を投入した結果見事きれいな白い花が咲くに至ったのですが、図鑑を確認すると実をつけない品種だったことがわかり、家族全員でズッコケたのはまた別の話。


次彼に会ったらこのnoteのことを教えてあげようかな。
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それではこのへんで。

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