私の創作の書き方
私は何かしらピンときた瞬間に勢いに任せて書く。
書きながら「こういう結末にしようかな」と考える。たいてい夜中に筆が乗る(といっても、スマホに打つのだが)。
ピンと来ないと書かないので、長いと半年は創作しないこともある。
そしてある程度書いて、それ以上書けなくなったら、二日ほど放置する。二日以内に続きが浮かんできたら書くこともあるが、そのパターンはあまりない。
二日後、改めて見て「面白くない」と感じたら、何千文字書いていようと全消去する。
創作活動をしていることを知っている家族には「勿体ない!」「せっかく書いたのに!」と言われる。
しかし私は、時間が経っても自分が面白いと感じる作品でなければ、ネット上に投稿しようとは思わない。
その証拠(?)といってはなんだが、今まで自分がネット上に投稿した十数作品は、一年経って見返しても面白いと感じるのだ。創作は誰かのためでなく自分のために書いているからこそ、自分が面白いと感じなければ意味がない。
正確に数えてはいないが、多分四分の一。四本全く違う内容の作品を書いて、一本だけ面白いと感じる作品ができる。残りの三本は削除。
私が創作を始めたのは、自分の好きな性格の女性主人公がマイナーだからだ。
私は頭が良く、機転も利いて、できれば武器を持って戦える女の子が大好き。そういう作品もあるが、たいてい鈍感で成績は普通、戦えず皆が戦ってるのを後ろで見守るだけという女性主人公が圧倒的に多い。
それが気に入らなかったから書き始めた。
いつかSNS上で見た、「自分の嗜好に合う作品が少ないから創作をし始めた人いるんじゃない? 自分はそう」という言葉が共感できて、頭に残っている。
あとここに書くとすれば、オリジナルを書きあげることがめちゃくちゃ難しいということだ。
特にプロット(話をこれからどう展開していくかをおおまかに書く設計図的なもの)を書くのが苦手で毎度見切り発車の私は、何回も試しているが一度も最後まで書けたことはない。
自分で一から世界観、そこで生きる種族・存在、魔法があるのであればどういう原理にするか、人物の細かい設定、登場人物の関係性、キャラが被らないようにするための差別化、舞台となる国々の歴史・環境・宗教。
今思いつくだけでもこれだけの設定をある程度初めに決めておかなければ、後で必ずどこかしらにガタが来るのだ。
逆に二次創作は書く前から、それらが全部決められているために書きやすい。「どういう場面を書くか」「もしこの二人がくっついたらどういう生活をしてるか」などなど。一から練り上げるのと、既にある世界のありそうな出来事を書くのでは、妄想の捗りが全く違う。
最後にもう一つだけ。書き始めた頃よりは上手くなった……と思いたいが、苦手なのが「心情描写」や「背景描写」。
ただキャラを会話させるだけならいいのだが、そのときどんな行動をしたのか、なぜそう言ったのか、どんなところで会話しているのかが描写されていないと臨場感が出ず、世界観に入り込めない。しかも、同じ言葉を繰り返さないようにしなくてはならない。
すぐに「Aがこう言った」と使いたくなるが、既にどこかしらで「Bが~しながら言った」と書いてしまっている! 最初は本当にこのような表現に困った。「言う」をできるだけ使わずにキャラが喋っている表現はできないものか、と。
最近の投稿作品を読むと「だいぶマシになった!……と思いたい」複雑な気持ちが出る。面白いっちゃ面白いのだが。
何百冊も本を読んでいるが、なぜ作家さんはあんなに何の違和感もなく書けるのか。経験差の違いだろうか。何度も読み返して添削はするが、やはりプロの方ほどの表現には全く届いていない。まだまだ作品をたくさん書かなければならない。
こんなところだろうか。今、執筆中の二次創作は今のところ『面白い』と思えているが、結末が決まっていないので焦りを感じる。短編書こうと思って書き出したのに、気づいたら長編の長さになっていて困る。
私が無事書き上げることをどうか祈って下さい。お願いします。