うつを甘くみてました_001

『うつ甘』のタイトルが決まるまで

『うつの私は猫になりたいのだ! 

知ってほしい双極性障害のetc.(仮)』

実はこれが今回の『うつ甘』書籍化企画で、私が会社決裁をもらうために名付けた最初のタイトルです。

堅い??

意味深すぎる???

そしていずれにしても長い……ですよね。


担当編集である私が、『うつを甘くみてました』と元々のタイトルを

生かすべきか、当初悩みに悩んだのです。

それはなぜか?

読み手、メインターゲットが絞られていない気がしたからです。

ちょっとボンヤリしているような……。


そもそも、ブリ猫。さんのうつ病、双極性障害へのきっかけは旦那さんの浮気にありました。

それもあって、ちょっと強め、キツめ、ハードめなタイトルとして、

『ネトラレうつ』

こんなのはどうか???とも提案したこともありました。


しかし、提案している自分でもこれは違うな……と思ってました。

しばらくブリ猫。さんとはタイトル案相談が続きます。


『鬱のち猫が吉』

縁起は良さそうですが、タイトルに意味がなさすぎます。




そこへ、ブリ猫。さんからは、、、


『うつパニ3年、猫8年』

「桃栗」感がすごい、語呂のいいタイトルですが、「猫8年」がわからなすぎますね。




これ以外にも、タイトルに関してのメッセージは往復していました。

なので、今一度「この漫画の意味」を模索します。



改めてかみしめて、メインタイトルではなくて副タイトルから思いつきました。

#拡散希望 #双極性障害 #受け入れる #人生

これは……!!と、我ながらいい副タイトルが出たなと思いました。


「双極性障害(病気)を受け入れる」

これが今のブリ猫。さんのライフスタイルです。

起きたいときに起きて、眠りたいときに眠る。

あるがままの日々。

そういうイメージを込めてみました。


これが見えてきてからは、

『うつを甘くみてました』は、前から読んでくださった人もいることですし、このままのほうがいいかなと思えてきたのです。

『うつ甘』って略すのも愛着が出ていい。



この本は双極性障害に悩んでいる人だけに向けた本ではなく、

たとえばそのご家族。

たとえば双極性障害に限らなく、病気を患っている人。

また、それらの人からゆっくりでも小さくてもいいから広がっていく、拡散していくといいなと思っています。

メインどころはあるんですが、なんて申しますか、

つながりができていく本になるといいなと思っております。