『うつ甘』のタイトルが決まるまで
『うつの私は猫になりたいのだ!
知ってほしい双極性障害のetc.(仮)』
実はこれが今回の『うつ甘』書籍化企画で、私が会社決裁をもらうために名付けた最初のタイトルです。
堅い??
意味深すぎる???
そしていずれにしても長い……ですよね。
担当編集である私が、『うつを甘くみてました』と元々のタイトルを
生かすべきか、当初悩みに悩んだのです。
それはなぜか?
読み手、メインターゲットが絞られていない気がしたからです。
ちょっとボンヤリしているような……。
そもそも、ブリ猫。さんのうつ病、双極性障害へのきっかけは旦那さんの浮気にありました。
それもあって、ちょっと強め、キツめ、ハードめなタイトルとして、
『ネトラレうつ』
こんなのはどうか???とも提案したこともありました。
しかし、提案している自分でもこれは違うな……と思ってました。
しばらくブリ猫。さんとはタイトル案相談が続きます。
『鬱のち猫が吉』
縁起は良さそうですが、タイトルに意味がなさすぎます。
そこへ、ブリ猫。さんからは、、、
『うつパニ3年、猫8年』
「桃栗」感がすごい、語呂のいいタイトルですが、「猫8年」がわからなすぎますね。
これ以外にも、タイトルに関してのメッセージは往復していました。
なので、今一度「この漫画の意味」を模索します。
改めてかみしめて、メインタイトルではなくて副タイトルから思いつきました。
#拡散希望 #双極性障害 #受け入れる #人生
これは……!!と、我ながらいい副タイトルが出たなと思いました。
「双極性障害(病気)を受け入れる」
これが今のブリ猫。さんのライフスタイルです。
起きたいときに起きて、眠りたいときに眠る。
あるがままの日々。
そういうイメージを込めてみました。
これが見えてきてからは、
『うつを甘くみてました』は、前から読んでくださった人もいることですし、このままのほうがいいかなと思えてきたのです。
『うつ甘』って略すのも愛着が出ていい。
この本は双極性障害に悩んでいる人だけに向けた本ではなく、
たとえばそのご家族。
たとえば双極性障害に限らなく、病気を患っている人。
また、それらの人からゆっくりでも小さくてもいいから広がっていく、拡散していくといいなと思っています。
メインどころはあるんですが、なんて申しますか、
つながりができていく本になるといいなと思っております。