男女という分け方は適切なのか問題
問題です。
こちらの絵を見て、何らかの法則性を見つけてください。
おそらく多くの方が、以下のいずれかを見出すと思います。
「青い図形は丸であることが多く、オレンジの図形は三角であることが多い」
「丸は青色であることが多く、三角はオレンジであることが多い」
これはこれで間違いないんですが、けっこう例外も多いことは見ての通りです。
私はこれ、よくある「男女の特徴」「男女の考え方の違い」も同じだと思っています。
「男性はこう考える傾向がある……でも中には女性的な考え方をする男性もいる」
じゃあ男女関係ないじゃん!
本来こう分けるべきでは?
そこで、補助線を引きます。
こうすれば
「補助線の上が三角、下が丸。例外はなし!」
という、完璧な法則性が見つかります。
男女(色の違い)という極めて分かりやすい特徴があると、私たちは無意識のうちにそこに線を引き、法則性を見出そうとしてしまいます。
しかしそれがあまりにも例外の多い法則であるならば、色の違いという分かりやすいところに補助線を引くのではなく、もっと適切な補助線を探す必要があるのではないでしょうか。
たとえば男女の傾向で言えば
「男性はシングルタスク、女性はマルチタスク」
なんてことも言われますが、別にそれは性差によるものではなく、単にシングルタスク型の人間とマルチタスク型の人間がいるというだけの話なのかもしれません。あるいは環境的にそういう傾向に分かれているだけで、生来の性とは無関係なものかもしれません。
何が言いたいかというと、分かりやすい特徴で安易に線引きをするべきではない。そしてその結果として、可能性を潰すようなことがあってはもったいない。
そんなところです。
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