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2023/2/21(うとQ世話しお知らせ2023 /3/8「原稿用紙3枚以内掌編小説シリーズ 202内 新々シリーズ 混戦模様シリーズ38「在天在留ビザ更新の為、今は亡き父、化けて出る」(Today SF style. For “staying Heaven” visa extension, my lost father comes out as a ghost.)」の発売

2023/2/21(うとQ世話しお知らせ2023 /3/8「原稿用紙3枚以内掌編小説シリーズ 202内 新々シリーズ 混戦模様シリーズ38「在天在留ビザ更新の為、今は亡き父、化けて出る」(Today SF style. For “staying Heaven” visa extension, my lost father comes out as a ghost.)」の発売
●案内文(本文、序からの引用) 
「芭蕉の俳句が手本。このコンセプトを活かし、今少しガイド的な言葉添えをした新しい表現形式が出来ないものか?」
で、今回からその訓練がてらに掌編小説を原稿箋3枚以内で書き表すトライアルを始める事に致しました。

●2023/2/21本日のオマケ記事
本編は原稿用紙3枚以内掌編小説シリーズ内、新々シリーズ「混戦模様」シリーズとなります。
本書は新々シリーズその38、通しNoでは202でございます。

2023/2/21-2
(オマケの英語教室 ghost)
Ghostと言う言葉を聞くと思い出す事が幾つもあります。
子供の頃、お金を握りしめて一人で床屋に散髪に行くと、いつも自分の番迄可成り待たされました。
その待ち時間の間に必ず見ていたのが、後になって分かったのですが水木しげるの妖怪物のマンガでした。
そのマンガは当時全然有名ではなくマンガ本も厚手のゴワゴワした安手のザラ紙で、結構場末臭が漂う怪しげな代物でした。
しかも同じ白黒でも鉄腕アトムやエイトマンのTV画像の明るさに慣れた目にはタッチ(紙面の世界)が物凄く暗い(この知らない作者が片腕しかない事を当時知っていたらもっと怖く感じたかもしれません。当時のマンガ本には著者近影なんてシャレタものは載っていませんでしたから、想像が想像を呼んで著者の姿が飛んでもない妖怪姿に変容していた事でしょう)
「こんなの描く人いるんだ。こんなので飯食えるのかな?何でこんな暗いの、描くんだろう?どんな生活してるんだろう?夜中に、迷い込んだ人なんかこっそり食ったりしてんのかな?」
と恐ろしい疑問で一杯になりました。
行った先の床屋さんは明るく清潔で、いい匂いがするのに何故かどんよりとして湿気に満たされた真っ暗な洞窟の中にでも押し込められた様な気になりました。
散髪後スッキリした筈なのに表に出てもその「どんより感」が後をついてきました。
次のghostは社会人になった先の会社でghost cancellerと言う商品開発に因む思い出です。
因みにテレビ受像機におけるゴーストとは電波の受信状態が悪く受信映像に影(ズレ)が出来る状態を指します。要するに映像が多重にダブって見える現象。
それをゴーストと言い、そのノイズ(ゴースト部分)を打ち消す機械がそれをキャンセルするキャンセラーと言う訳です。
先輩からは
「お前余計な事ばっか考えてっから頭の中のノイズ、コイツで少しキャンセルしてもらえば?」
とよく言われました。
他にも映画の「ゴースト」とか「ゴーストバスターズ」の中に出てきた「マショマロマン」その他「オバQ」とか、ピー子ちゃん、アメリカオバケのドロンパとか、いろいろ思い出は有るのですが長くなるので思い出話は此処迄。
処でghostを幽霊、オバケ、妖怪、いずれで訳すかによってかなり印象が変わってきます。
又洋の東西でghostから想起されるイメージも違っている様です。
西洋の「オバケ」は何となくお茶目で明るい。我が国の「幽霊」は暗くて怖い。「妖怪」は不気味。
冒頭、子供の頃に漫画単行本で見た水木しげるのマンガは妖怪物と言いつつ、幽霊より遥かに不気味で恐ろしく、一度見ると頭にこびりついて離れませんでした。
怖ければ見るのを止めればいいのですが、釘付けになってそれもできませんでした。
結局、床屋に行って頭の外側はサッパリするのですが頭の内側はいつもどんよりと重たくなって帰って参りました。
「おつり、お母さんに渡して頂戴」
「あ、貰うの、忘れた」
「またぁ?何回忘れたら気が済むのよ。ホント、いつもボーッとしてんだから、この子は」
「ごめん」
「お父様、本気で心配してらっしゃったわよ、下の二人は心配いらんが、長男だけあんなでこの先どうすんだ?って。あいつもこの家も、って」
「床屋の漫画本の紙面が余りに暗すぎて行く度にその暗さに肝っ玉抜かれて毎回おつり貰うの、忘れる」という自分にとっては極めて尤も至極な理由を流石に父母には言えませんでした。
多少はKY空気「読めた」みたいです。

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●発売日:2023/3/8
●無料購読期間:2023/3/10~2023/3/14
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