障害児のパパさんママさんがうつ病になっている件
障害児の子供がいると、特別支援学校に行かせているのだが当然ながら、そこで知り合ったパパさんママさんも障害児の親なのであります。
そこで結構な確率でパパさんママさんはうつ病になっています。
そりゃそうです。
障害児を育てていると言う事実。
障害の症状や程度は人それぞれとはいえ、毎日お子様の後を追いかけ、体力的にも精神的にも疲れ果てているかと思います。
私や妻もそうです。
そして心身ともに限界を感じて、ある時にうつを発症してしまいます。
私もうつに
かく言う私も頑張りすぎた結果、うつ病になったことがあります。
私の場合は育児の大変さもそうでしたが、ちょうど仕事も慣れない仕事を任され、平日も休日も心も身体もヘトヘトになり、常に何かに追われているような感覚でした。
そしてもうダメだ、と思い上司に相談して長期休暇をもらいなんとか復帰できています。
今更ながら我が子の面倒は頑張っていたなと思っています。
- 一斉指示が通らなくても、根気強く向き合い続けている
- 多動で目が離せない中、常に見守り続けている
- パニックの対応に心を砕いている
- こだわりの強さに寄り添おうとしている
- 身辺自立に向けて、少しずつでも前に進もうとしている
自分にとってこれらすべてが、とても大切な育児の一歩一歩と考えていたので、頑張ってしまいました。
うつを発症するパパさんママさんも程度は違うにすれ、マジメに頑張って我が子と向き合っている傾向があるように見受けられます。
完璧な親である必要はありません
育児に完璧はありません。特に発達障害のあるお子様の場合、一般的な育児書に書かれている方法が通用しないことも多いものです。
親であるパパさんママさんが倒れてしまっては、誰もお子様を支えることができません。
時には「これでいいのかな」と悩むことも、疲れて投げ出したくなることもあって当然です。
投げていいのです、誰かに頼っていいのです。
全てを自分や家族(私の場合は妻)が背負って頑張る必要はありません。
色々と頼る先はあります。うつになって潰れてしまうよりも、利用できることは全て利用して自分はなるべく楽しちゃいましょう。
我が子の発育が心配だって?
そんなの関係ありません。何よりも自分が自分らしくなれるようにしちゃいましょ。
自分ファーストです。
では具体的に我が家では親の自分ファースト実現しているか紹介します。
自分ファーストの環境づくり
我が子と接触する機会を減らす
ウチはディサービスをフル活用しています。
学校後のディサービス、土曜もディサービス。夕食前の18時くらいには戻ってくるけど、その時間まで居ないだけで心が落ち着きます。
たまにお泊まりのサービスも利用します。
通常は学校、ディサービスの後は我が子は家にいて好き勝手やりますが、お泊まりサービスを利用すれば我が子を見ている時の心身滅裂も避けられますし、自分たちの時間が確保できます。
夕食もお風呂もトイレも就寝も気にしなくて良い!という自由!
我が子は常に見張っている、と言うか気にしていないと何をするか分かりません。
そんな気を張った状態でないだけで心身ともにリラックスできるので、お泊まりサービスは重宝しています。
我が子が家以外のところで泊まって迷惑かけずにご飯食べてお風呂入って寝られるか心配、ですって?
そんなのは関係ありません。
あくまで自分ファーストでお泊まりしてもらいましょう。
それで子供にも環境が違うところに慣れてもらって社会性を身につけてもらいましょ!
少しずつできることを増やしていく
日々の全ての行動で「できた!」を積み重ねていく。
・トイレに行って一人でズボンパンツを降ろして用を足せた
・イスに座ってご飯を食べれた
・お風呂で座って頭を下げて洗髪ができた
これはあくまで我が家の例ですが、チョットしたできた!を増やしていきます。
ポイントは少しの変化でも見過ごさず出来たらば褒めること。
例えば我が子は小用を足したいなと思ったならば、トイレにはいきますが、ズボンパンツは自分で降ろしません。
私たち親が降ろしていたのですが「はい、ジロー!ズボンパンツ降ろしてねー!」とトイレのたびに言ってようやくズボンパンツを自分で降ろすようになりました。
根気が入りますがチョットでも下げるそぶりをしたら「そうそう!できるねジロー!」と褒めちぎってます。
このような小さな努力がやがて通じることがあるのです。
パニック対応のコツ
自閉症の子は癇癪を起こします、パニックになります。
そんな時は逃げる
これに尽きます。
癇癪やパニックは自分の思い通りにならない時に起きます。
これは自分が癇癪を起こせば、誰か(特に親)が対処してくれると期待して癇癪を起こします。
特に自閉症の子は自分の感情をうまく伝えられないため、癇癪を起こせば親が何とかしてくれる、と期待しているための行動であることが殆どです(私の経験上)。
ならばその場に親がいなければ、自分の気持ちを受け止めてくれる人物がいないので、癇癪する目的が失われます。
だから癇癪を起こされたらばその場から逃げる!
逃げるは恥だがなんとやらです。
あくまでも自分ファーストでいいのです。
まとめ
私もうつになったから障害児を持つ親御さんがうつになる気持ちや過程が分かります。
今回は全ての事例に当てはまるとは思いませんが、私の体験を元にした自分ファーストの概念を書きました。
うつになってしまうのは仕方ない部分もあるかと思いますが、うつ病になって薬を処方されても根本解決にはなりません。
根本は環境を変えること、つまりは自分ファーストであることが解決の糸口になることを、自らの経験から記載させてもらいました。
今回の記事が少しでもうつになりそうで悩んでいる障害児のパパさんママさんに響いてもらえればと思います。