錦戸亮くんが好きだった
2019-09-13に書いた記事です
よし、錦戸亮くんについて書こう、と思い立った。
彼の脱退の話題が出た先週の木曜日、私は衝撃のニュースに打ちひしがられていた。業務どころではなかったが、仕事は山積みだった。学生時代に少し好きだったことを知っていた友人が「忙しくなければ、今の気持ちを教えて。」と連絡をくれたので「今めちゃくちゃ忙しい」と書いて、1週間待たせて長いメッセージを送った。あまりの長さに、「はてなブログにでも載せたら読んでくれる人がいるんじゃない?」と言ったのだ。だから、ここに吐き出すのだ。
その友人がジャニーズJr.を好きで、自然とみんなジャニーズを好きになる流れがあって、私は関ジャニ∞が好きだった。中でも村上くんと錦戸くんが好きだった。
ファンとは言わない。うちは家も厳しかったのでコンサートに行くことはできなかったし、チケットを買うほどの大金を管理することもなかった。ファンクラブにも入っていなかったので、たまに友人が買ってきてくれるライブグッズと、貸してくれるDVDを見て、それ以外は地上波の番組や雑誌を見ていた。国外にいる時期も長く、全ての番組やライブ、情報をリアルタイムには追いかけられなかった。それくらいの、好きだ。ファンなんて恐れ多くて言えない。
それでも今回、書こうと思う。ちょっと馴れ馴れしいが、亮ちゃんと、書こう。友人とのメッセージを引っ張ってきた手前、直すのが面倒くさいこともあるが、馴れ馴れしいていどの好きであることをご了承いただきたい。
そして、私はもう長いこと関ジャニ∞の番組も曲も見てないし、地上波で流れる番組のいくつかをぼちぼちしか知らない。9枚目シングルの無責任ヒーロー以降ほとんど曲も聞かなくなった。
元々はお笑い色の強いちょっと面白いけど歌詞に深い意味がないようなシングルが多かったが、活動の幅が広がって本格的なバンドを始めてからはかなりタイアップ曲が多くなったように思う。私は案外、そのお笑い色の強い曲が好きだったようだ。
そして、結成当時に所属していたメンバーが脱退し、メンバーもファンもずっとまた8人で活躍しようと頑張っていたが、ある時期にそれが難しくなって、そのメンバーの担当だった(今は推しというのだろうか、当時は担当と呼んでいたが今も変わらないのだが)友人が、「もう、戻ってこないと思う」と私に告げた時に、ふとそれ以上見られなくなってしまったことが原因かもしれない。
ただ、2018年に渋谷すばるの脱退時、久々に関ジャニ∞の曲を聞いたら、亮ちゃんの一番好きなところが声だったんだなと気づいた。昔から渋谷がメインボーカルで錦戸はリードボーカルだったが、昔は7人全員で歌っている印象の方が強かった。それでも、7人の声の中で歌い方が少し特徴的で、その声が好きだった。
すばるの脱退時の記事は、ぜひうぬさんのこの記事を読んでいただきたい。凄くよい記事だった。
個人的な話だが、高校の卒業試験の時、緊張と不安で寝れなかった。3時間おきに目が覚め、布団に入ってから長いことねむれなかった。ただ、亮ちゃんが作詞作曲した「ordinary」という楽曲を聴くと、理由はわからないけどうまく眠れたのだ。申し訳ないが、亮ちゃんの書く曲って、別に目覚めるほど上手いわけじゃない。歌も、正直すばるや、安田くんの方がうまい。でも、ガードレールに腰かけて、世界とか誰かを眺めてるような優しさがあって、彼の声にひどく合っていて、味があってよいなと思っていた。甘えん坊らしい感じがした。今思えば、三男の亮ちゃんらしい曲書くなあ、と言った感じだ。
これからも、ここからも、関ジャニ∞どころか錦戸亮のことをよくも知らない俄かな奴が書く話ということを前提に読んでほしい。何か間違いがあれば正していただいて構わないが、この記事に関しては主観と偏見しかないことを念頭においてほしい。
今回の脱退は、亮ちゃんからしたら難しい選択だったような、スッキリするための選択だったようなと思う。
デビュー前から元々NEWSとグループを掛け持っていて忙しく、両方のグループに気を遣わないといけない時期が長かっただろう。片方がツアーを行なっている間はもう片方ではグループごと活動が難しかっただろう。そして、そういう状況に申し訳なさもあっただろう。関ジャニ∞は売れるまでが長いグループだった。デビュー前は嵐とNEWSがヒットしており、デビュー後は超大物Jr.のKAT-TUNが控えていた。腐っていた時期もあったが、羨望と野望は強かったはずだ。特に、亮ちゃん自身は大阪の方が長いとは言え、当時はNEWSの方が売れてた。関ジャニ∞では年上が多いのに、NEWSでは年下が多く、立ち回りも違っただろう。トークは得意な方ではないのに、顔がいい分話を振られる機会も多く、なにかと難しかったと思う。やりたくないとまでは無くとも、劣等感とかあったんじゃないかな、と思っている。テレビでも、「関西人なのにおもろくないって思われる」と言っていたくらいだ。
でも、関ジャニ∞の活動に専念してから彼は楽しそうだった。バラエティのレギュラー番組を持てるようになってから、ゲストとしてではなく、自分たちが主体となってできるようになってからすごく自由な亮ちゃんだった気がする。亮ちゃん自身もグループが好きだったし、「僕は関ジャニ∞にいられなかったら、ジャニーズ事務所にいる意味さえないと思ってる」と言ってた。
多分、ファンの人はそこが許せないんだろう。そう言ってたのに、どうして、と。まあ、気持ちは変わるものだよな、と私自身も寂しく思うけど。「これから自分が引っ張っていく」とすばるの脱退時に引き受けたことも、全部、どうして放り出してしまったんだろうと思ってしまうのだろう。勿論色んな気持ちがあって、ファンクラブや事務所の対応、ヤスの体調へのコメントの仕方、メンバーのあり方や彼の立ち位置、色んな面で、彼へ複雑な思いを抱く人がいるのは理解できる。
ただ、憶測ではあるが、亮ちゃんはきっと寂しかったんじゃないかと思ってしまった。
仲の良かった内くんが戻って来れそうで戻ってこれない時期、メンバーはもちろんだが同じドラマの共演中に起きた失態で、親友の動向に応援したい気持ちと、事務所との兼ね合いもあっただろう。きっとそこに、色んな葛藤があったと思う。そのあと赤西くんが事務所を抜けた。彼とも大変仲がよかったから寂しかったんだと思う。
昨年の関ジャムで、すばるとの最後の共演の際も最後のコメントが「やっぱり寂しいね」だった。
寂しがり屋なんだよ。彼は。ずっと、仲のいい誰かを見送ってきたんだ。
見送ってきた仲のいい人たちは亮ちゃんと同様に自由な人だった。上を向いてる人で、好きなことで生きて行こうとしていた。
何を始めるって明確にしてないことにファンはやきもきしてると思う。SNSでもジャニーズにいて、関ジャニ∞にいてできないことって何??ってコメントはあった。確かに、舞台もドラマもツアーもバンドも歌も映画もエンタメも、今まで全部やってこれた。関ジャニ∞だからやってこれたことは確かだ。そして、これから先関ジャニ∞にいても、きっとそれはできることだ。
亮ちゃんが関ジャニ∞の顔なのはわかる。エースなのもわかる。すばるにこれからは俺が引っ張るって言ってたけど、それができない事に怒るのもわかる。
でも、亮ちゃんはリーダー格じゃないし人引っ張るタイプでもないだろうなと思う。
彼は自由が好きな気がする。ずっと事務所や、グループや、いろんなものを背負っていて、色々と傷ついたり考えたりしながらやってきて、少しだけ自由になろうとしているように思えた。
責任感は強いだろうが、自分を偽れない人間だとニュースでも加藤成亮くんが言っていた。その通りだからこそ、彼の脱退を惜しんでも背中を押す気になるのだ。
そしてジャニーズって所詮アイドルで、大御所だから、自分の実力勝負って難しいんだろう。亮ちゃんはそこを試したいのかもしれない。まあそこはわからない。
演技の評価が高いので俳優業に絞りたいのかと考えたがジャニーズ抜けてドラマや映画は難しいから、どうなっていくのかは正直ファンも不安だと思う。私も、きっとテレビで見れなくなる日が来るのかと思うと寂しい。
私はやっぱりすばるがいた関ジャニ∞が好きで、亮ちゃんがいた関ジャニ∞が好きだってずっと思うだろう。これから先ずっと、関ジャニ∞にいたすばるが好きで、関ジャニ∞にいた亮ちゃんが好きなんだろうと思う。報われない夢を追い続けてHeavenly Psychoを歌っていた関ジャニ∞が好きだった。地道に頑張ってきた彼らの結束が好きだった。関ジャニ∞はそれくらい、グループとして魅力的だった。7人いることがあんなにも絆が深いのは、きっとあのグループだけだろうと、一番好きだったから思うだけかもしれないけれど。
きっと、すばるがボーカルとしてしっかりメキメキしてからはかっこいい曲も多かったし、元々ギターしてた亮ちゃん的には、そういう音楽するの楽しかっただろう。
それでも、すばる抜けてメインボーカルになって初めて出た曲は結構好きだった。彼はメインボーカルになって複雑な思いを抱く他担は見たけど、私は悪くないなと思った。すばるという心臓を失った関ジャニ∞がこれからも音楽として魅力的であり続けるかどうか、不安だった。渋谷すばるが歌っていたグループだ。彼を失った音楽を受け入れられるか個人的に不安だった。
でも案外悪くなかった。亮ちゃんの声が「降り出す雨に打たれて 始まるんじゃない始めるんだぜ」と歌うと、何だか背中を押された。関ジャニ∞は6人で始まるんじゃなくて、きっと6人で始まるんだと思った。安心できる歌声が、いつも好きだった。
MVのだだっ広い道に6人が平等に立って歌ってる姿も、バンドとして演奏している新しい姿も随分素敵だった。やっぱり関ジャニ∞が好きだと思った。
関ジャムでの最後の楽曲が「LIFE〜目の前の向こうへ〜」だったが、実はサビ以外をちゃんと聞いたのはこの時が初めてだった。それくらい、私は関ジャニ∞からは離れていた。当時はこれからのすばるのことを歌ってるみたいだったけど、これは関ジャニ∞ の歌でもあり、亮ちゃんの歌でもあるんだなと今では思う。他のグループにはない苦しい時期があったから、Heavenly Psychoのような前向きな曲多い。この曲も、ひどく前向きだ。
せめてもう一回、もう一回 君がくれた笑顔で笑いたい
まだまだ終わらないから
この部分を泣きそうな亮ちゃんに重ねていた。
誰かの為じゃなくていい 自分の為に生きても
その姿きっと 誰かの微笑をつくるから
そして今回は、この歌詞を亮ちゃんに重ねている
ただ、これから応援するしないは別の話だ。俳優に進むにせよ、何か別のものになるにせよ、私は別に特別な応援しないだろう。今と変わらず、名前があればちょっと見て、気に入ればDVDなりCDなりを買うかもしれない。気持ちだけは頑張れよ〜と思ってる。
ただ、私は彼の歌が好きだった。だから、歌をもう歌わなくなるのは悲しいなと思った。亮ちゃんがやめるのやっぱり寂しいね。
追伸(2022/01/17)
現在は俳優の道ではなく歌の方に力を入れてるみたいです。私もCDを買ったりライブに行ってみました。残念ながら、私が好きだった関ジャニ∞の音楽ではなくなったので、ファン自体は実質降りたようなものですがこれからも錦戸亮さんのご活躍をお祈りしてます。
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