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超広角レンズ ファーストインプレ APS-C
Bonjour
ボンジュー(ルは言わない♡)
フランス🇫🇷からこんにちは!
フランスで起業、日本の町工場経営の経験を生かし、リヨン近郊サンテティエンヌでフリーランスのエンジニアとして活動しています
カメラネタの記事の中で、APS-Cの「超」広角レンズ選びについて書かせていただきました。
そしてこのクリスマスにやっと購入に至ったので、ファーストインプレッションをお届けします。
APS-Cモデルはフルサイズ換算で1,5倍クロップされる、つまりズームの+方向に大きく撮れるため、広角ではより広く撮るためにはフルサイズ換算と比べると、より小さい画角が必要になります。
このレンズの選択に至った理由を上記の理由と他機種の比較などを交えて過去記事で書かせてもらいました。
SIGMA 10-18mm F2.8
このレンズの特色は簡単に
広角
寄れる
明るい
軽い
ということで出目金レンズ的な広角機能を備えつつ、軽くて、気軽に使える点が私にとってメリットとなっています。
何を撮るか?
静物の建築や風景、夜景にもチャレンジ、そして動画
今回は建築物をテストとして撮ってきたので使用感をお伝えします。
1.「超」広角
これまで16㎜という画角は知っていたのですが、10㎜という寄れる体験は初めてでした。大きな建築物を目の前にしても臆すること無く被写体に寄れる体験は感動に値します。広角側の1ミリは大きいと言われる理由を体感しました。被写体が切れない!
ただし寄りすぎると広角ゆえの「ゆがみ」が出るので、水平を意識したり、適度な距離を保つことを心がける必要があります。
しかしこの効果を強調させて撮影できる体験はこのレンズならでは!
2.寄れる
これについては今回まだテストできていませんが、マクロ的な使い方をチャレンジする予定です。
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3.明るい
F2.8は今どきひときわ目立つ性能では無くなりましたが、他の同価格帯のライバルが軒並みF4であることを加味すると、星景写真にも挑戦したくなります。
または夜景でも臆すること無く持ち出せそうです。
4.軽い
出目金サイズの重量感ある広角レンズの迫力が個人的には好きなのですが、この軽量感とサイズは正義でありながらA6700にマッチするフィット感と安っぽくない佇まいはまた別の魅力があります。
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ここからは作例を交えながらインプレッションをお届けします。
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被写体が勾配付きの形状なので、箱型の建物に比べてゆがみの程度がわかりにくくて申し訳ないのですが、寄りすぎるとスケール感が無くなってしまうので、程よい距離を探しながら距離を決めたのが1枚目のモノクロのアングルです。
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次に撮影に向かったのが、
<多目的ホール>
大型の建造物です。
こういった大型物を撮影するときに、画角の選択範囲が広いゆえ、色々なアングルやゆがみ感を試せる、この画角のレンズの魅力の一つです。
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長時間露光で撮影したのですが、NDフィルターを3枚重ねたときにケラレがわずかにでました。フィルター径67㎜の三枚重ね、要はフィルターが出っ張ると広角側のズーム域で「けられ」リスクが増える、当たり前ですがここは注意が必要です。
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こういった有機的な形状は「ゆがみ」がわかりづらいので、はね出し感の迫力を強調するために、思い切って被写体に寄ってみました。もっと寄って見上げ構図でも良かった気がしています。
<サッカースタジアム>
これまで何度か標準ズーム域で撮影してきた被写体。
全景を捕らえるのが難しかったのですが、真正面からスタジアム長手方向の撮影をさせる気を起こす画角の大きさ。10㎜=フルサイズ換算15㎜です。
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<炭鉱博物館の石炭揚重装置の工業遺跡>
星空を背景に撮影予定でしたが、治安的に身の安全を考慮して退散しました。別の機会でF2.8の性能を試します。
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以上、簡単なファーストインプレッションになります。
超広角ズーム
総じて10㎜という広角端がマージンとしてバックグラウンドにあり、被写体との距離を調整してゆがみ感を感じながら、画角内の被写体の大きさをさらに18㎜までのズーム域で調整できるのは、大きな被写体の迫力や魅力を生かすために考えながら撮る際のアドバンテージになりました。今回は建築物や構造体が中心となりましたが、今後は風景や動画も試してみる予定です。
ちなみにこのモデルで新たに採用されている「プッシュオン式フード」の使い心地は非常に気に入りました。なんとも言えない取り付け時と取り外しのクリック感は好みです。開発者、設計者の苦労が伺える新しいスタンダードになりそうな予感がします!
広角レンズ選び、SIGMAレンズの実機使用感の参考になれば幸いです!
対応マウント
L マウント/ソニー E マウント/富士フイルム X マウント/キヤノンRFマウント
それではまた!
アビアントゥ À bientôt
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