「警察です。お母さんがリストアップされてます」 他人事ではありません… #未来のためにできること
世間はパリオリンピックで盛り上がっていた。
私もテレビを見て応援したいが、昼間は何かと忙しい。
自転車をえっちらおっちらこいで銀行に税金を納めに行き、汗だくになりながら帰ってきたときのこと。
「○○さんですか?」
自宅前で偶然顔を合わせた男女二人組から声をかけられた。
白いワイシャツにグレーのスラックスというお揃いの服装だ。
手にはチラシらしきものが詰まった紙袋を提げている。
私はいかにもセールスマン風に見えたため少し警戒した。
ところが次のひと言で混乱してしまう。
「警察ですが」
二人はまるでテレビドラマのように警察手帳を開いて右手に持ち、同じポーズで見せてきた。
彼らは管轄の警察署から来たという。
私はやがて90歳になる母親と同居している。その母親の件で訪問したそうだ。
炎天下で歩き回り、赤らんだ顔には大粒の汗が流れている。私は彼らの真摯な姿を見て警戒心が和らぎ家に入れることにした。
部屋で横になっていた母親を呼び、玄関ホールながら話しを聞く。
「特殊詐欺グループの名簿にお母さんの名前が載っていたため、注意喚起でうかがいました」
市役所から支給された防災ラジオで、このところ不審な電話やメールに関して警鐘をならす放送が目立つようになった。
しかし自分の親までリストアップされているとは…。
警察署も実際に動き出すほど事態は深刻らしい。
二人が詳しく説明したところ
「SNS型投資・ロマンス詐欺」
「国際電話番号によるニセ電話詐欺」
「定額減税や給付金をかたった詐欺」
などが増えているそうだ。
7月3日から新紙幣が発行されると
「旧紙幣が使えなくなる…」と騙す便乗詐欺
まで出てきたという。
ちなみに警察官が帰った後、念のため警察署に確認した。
「間違いありません。注意喚起の取り組みを行っています」
電話に出た警察官の言葉に安心した。
警察とSDGs
たとえば愛知県警察がHPで掲げている「SDGs×愛知県警察」によると、県民を守るため大きく4つの業務がある。
「犯罪の予防および捜査」
「被疑者の逮捕」
「交通の取締り」
「公共の安全と秩序の維持」
また「SDGs17の目標のうち、警察業務に関わる項目は10項目あります」と謳っている。
私たちはもっと地域の警察を頼ってはどうだろう。お互いが協力し合うことによって「SDGs」を進めることができそうだ。
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